水中浮遊式海流発電装置の開発

  • 目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 目標13:気候変動に具体的な対策を
  • 目標14:海の豊かさを守ろう
高木 健
新領域創成科学研究科
海洋技術環境学専攻 教授
高木研究室の浮遊式海流発電装置に関する研究成果を基に、これまで世界でも商用的には利用が行われていない海流(黒潮)エネルギーを利用した発電装置開発を目標として、平成23年度より(国)NEDO、(株)IHI、(株)東芝、(株)三井物産戦略研究所と共同で双発浮遊式海流発電装置の研究開発を実施している。平成27年度からはIHIとNEDOの共同で100kW級の実証試験機を建造し、平成29年8月にトカラ列島の口之島沖で100kW級の試験機としては世界初の係留式海流発電試験を実施した。高木研究室はこの実証試験において、発電装置の運動シミュレーターの開発や海流の計測とその解析などを担当している。今後は離島への電力供給を足掛かりとして大規模な発電ファームへと発展させ、GHG排出量削減に貢献することを目標としている。また、そのような大規模ファームの建設や持続的な海域の使用で問題となる社会受容性についても研究を行っている。
海流発電ファームのイメージ
株式会社IHI
海流発電装置の模型試験

共同実施者

・大学院新領域創成科学研究科 教授 早稲田 卓爾
・生産技術研究所 准教授 北澤 大輔
・国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
・株式会社IHI 株式会社 
・三井物産戦略研究所


主な関連論文

・武田勝利, 坂田和輝, 高木健 :双発タービン式海流発電装置の運動シミュレーションに関する研究、日本船舶海洋工学会論文集、Vol.18、p55-61、2013
・柴田昌男、高木健:浮遊式海流発電装置の電力ケーブル荷重に関する研究、日本船舶海洋工学会論文集、Vol.20、pp99-108、2014
・五之治孝明、高木健;過渡状態における双発式海流発電装置の運動に関する研究、日本船舶海洋工学会論文集、Vol.20、pp157-164、2014
・清松啓司、小平翼、門元之郎、早稲田卓爾、高木健:三宅島近海流況観測とそれに基づく海流エネルギー資源量推定、日本船舶海洋工学会論文集Vol.20、pp147-156、2014
・牧野耕大、高木健、清松啓司、早稲田卓爾、門元之郎 : 海流発電装置設計における流速活用手法、日本船舶海洋工学会論文集Vol.22、pp207-215、2015

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