障害のある児童生徒・学生のテクノロジーを活用した高等教育および就労への移行支援プロジェクト(略称:DO-IT Japan)

  • 目標3:すべての人に健康と福祉を
  • 目標4:質の高い教育をみんなに
  • 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
近藤 武夫
先端科学技術研究センター
准教授
DO-IT(Diversity, Opportunities, Internetworking and Technology) Japanは,2007年より,東大先端研が主催,日本マイクロソフト株式会社,ソフトバンク株式会社,富士通株式会社が共催し,その他の多くの企業や団体が協力する産学連携により継続している。DO-IT Japanでは,通常の教育から排除されやすい,様々な障害や病気のある児童生徒・学生に,「通常の教室や受験でのICT活用」,「自己決定やセルフ・アドボカシーの涵養」,「インターネットを通じた全国的・国際的コミュニティの構築」を通じて,高等教育への進学と,その後の専門的なキャリア移行を長期的に支援し,将来の社会のリーダーを障害のある若者の中から育てることを目指すプログラムである。

未来のリーダーとなることが期待される少数の生徒・学生を,全国の障害のある児童生徒・学生から選抜し,集中的に教育・支援するスカラー・プログラムを中心に,年間を通じた教育プログラムを展開している。スカラー・プログラムには,これまでに約140名が選抜され,継続参加している。また,学びの困難を抱える多様な児童生徒を支援するアウトリーチ・プログラムには,およそ2,000名の障害のある児童生徒・学生が登録している。またDO-IT Japanは,同様のコンセプトでプログラムを展開するワシントン大学DO-IT Center(米国シアトル)や,マラヤ大学DO-IT(クアラルンプール)とのネットワーク体制がある。DO-IT Japanは,2011年には第42回博報賞(特別支援教育部門)および文部科学大臣奨励賞を受賞した。

2007年より東京大学先端科学技術研究センターが主催。産学連携により全国の障害のある児童生徒・学生の修学・進学・就労における移行支援(特にICT活用とセルフ・アドボカシーなどのソフトスキル育成を重点化)に基づくリーダー育成事業を実施。長期視点に立った障害のある人材育成を行う。
障害のある児童生徒・学生のテクノロジーを活用した高等教育および就労への移行支援プロジェクト(略称:DO-IT Japan)

プロジェクトに関するURL

共同実施者

日本マイクロソフト株式会社,ソフトバンク株式会社,富士通株式会社

主な関連論文

Kondo, T., Takahashi, T., & Shirasawa, M. (2015) Recent Progress and Future Challenges in Disability Student Services in Japan. The Journal of Postsecondary Education and Disability, 28(4), 421-431.
近藤武夫(2016)学校でのICT利用による読み書き支援 合理的配慮のための具体的な実践. 近藤武夫(編著),金子書房.
近藤武夫(2014)「思いやり」から「常識」へ ---DO-IT Japanの挑戦,知のバリアフリー「障害」で学びを広げる,嶺重 慎・広瀬浩二郎(編),京都大学学術出版会,98-108.
近藤武夫(2014)進学を目指す高校生への情報提供(1)東京大学先端科学技術研究センター,DO-IT Japanの取り組み,発達障害のある人の大学進学,高橋知音(編著),金子書房,36-55.

問い合わせ先

  • 担当: 近藤 武夫
  • 電話: 03-5452-5228
  • メールアドレス: kondo[at]bfp.rcast.u-tokyo.ac.jp
    ※[at]を@に置き換えてください
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