附属図書館アジア研究図書館の設立

  • 目標4:質の高い教育をみんなに
  • 目標10:人や国の不平等をなくそう
熊野 純彦
附属図書館
館長
アジア研究図書館の新設は、新図書館計画の核となる変革の一つである。アジア研究図書館は、世界の多文化共生の実現の基盤となる、アジアの知・情報を集約・共有・発信する拠点である。2020年に改修が完了する総合図書館4階と地下自動化書庫に、本学各所に散在するアジア研究資料を可能な限り集約し、貴重な資料を加え、アジアを核に幅広い学知を結びつける、領域横断的な研究図書館を新設する。各部局でそれぞれに構築されてきた本学の研究資源・機能・人材を有機的に結び付け、学内外のアジア研究者に広く開き、内外の研究者・研究機関との連携をすすめ、東大の未来の知と世界をつなぐ研究図書館となる。アジアの知の幅広い共有のため、アジア研究に適した持続性あるデジタル化を進め、特にグローバルなデジタル情報共有の流れから疎外されがちなアジア資料、地域言語資料の収集・活用・共有を進める。開館に先立ち、2014年度に附属図書館に設置された寄付研究部門U-PARL(アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門)が、図書系職員との協働の下、様々な研究業務を進めている。
---------------------------------
2020年10月1日、改修が完了した総合図書館4階に5万冊収容可能なアジア研究図書館を開館した。日本語・欧米諸言語だけでなくアジア地域の様々な言語で書かれた資料を独自の分類の下に配架している。
開館まで附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)の積極的な支援を得ながら、関連する部局や研究組織と連携して準備を進めてきた。今後はより一層のアジア関係研究資料の集約と再構築、所蔵資料のデジタル化等に努めるとともに、研究機能と図書館機能とが有機的に結合された「研究図書館」の名に相応しいサービスを提供していく。
アジア研究図書館 内観
寄付研究部門U-PARL

プロジェクトに関するURL

共同実施者

・東京大学東洋文化研究所
・東京大学大学院人文社会系研究科

主な関連論文

  • 永井正勝「知の結節点としての図書館から研究データを発信する意義 -東京大学附属図書館U-PARLの試みを通じて-」『研究報告人文科学とコンピュータ』2019-CH-121, 2019年7月.
  • 徳原靖浩「イスラーム地域研究資料の収集・整理・利用の課題と展望」『情報の科学と技術』66(1), 2016年1月.
  • U-PARL編『世界の図書館から -アジア研究のための図書館・公文書館ガイド-』勉誠出版, 2019年3月.
  • U-PARL編『図書館がつなぐアジアの知 -分類法から考える-』東京大学出版会, 2020年3月.

問い合わせ先

  • 担当: 永井 正勝 附属図書館U-PARL副部門長
  • メールアドレス: u-parl[at]lib.u-tokyo.ac.jp
    ※[at]を@に置き換えてください
カテゴリナビ
アクセス・キャンパスマップ
閉じる
柏キャンパス
閉じる
本郷キャンパス
閉じる
駒場キャンパス
閉じる