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東京大学130周年記念事業
2006.09.01
東京大学創立130周年記念事業:基本コンセプト (案)
時 代 の 先 頭 に 立 つ
「第三の創業」ともいえる大きな展開期にあたり、東京大学のあるべき姿と進むべき方向をあらためて世に問い、多くの方々とこれから歩むべき道のりを共に語り合う機会として、東京大学は創立130周年記念事業を行います。
東京大学は、先達が培ってきた知の基盤と伝統を踏まえて、学術を俯瞰する力と最先端の知を学ぶ歓びを若者に与え、最も難しい課題に立ち向かう勇気を育みます。また、新たな知を創造し活用して、人類のさらなる発展の礎を築くとともに、人類が抱えるさまざまな課題を解決することにより、時代の先頭に立って日本と国際社会に対する貢献を果たして行きます。
東京大学は、明治10年(1877年)に創設されて以来、近代日本の発展に貢献してきました。第二次世界大戦後の昭和24年(1949年)、新制大学として再出発を期して以降、東京大学は、日本の発展と豊かな社会の実現に寄与してきました。いま、東京大学は、創立期、戦後改革の時代に次ぐ、「第三の創業」ともいえる大きな展開期に立っています。国立大学法人化に伴い、より自由にして責任ある立場で、その使命を追求することができる地位を得ました。こうした中で平成19年(2007年)4月12日に創立130周年を迎えるにあたり、東京大学のあるべき姿を自問自答し、進むべき方向を世に問うこととしました。先達が培ってきた知の基盤と伝統の上に立つ東京大学は、日本国民の貴重な財産です。この貴重な財産をどのように活用し、人類のために役立てていくべきか、国民と社会からの負託を再確認したいと考えています。
いま、人類はさまざまな難しい課題に直面しています。日本は、人類共通の課題の多くにいち早く直面している、課題先進国です。東京大学は、130年にわたる長い歴史の中で培われてきた教育研究の蓄積と、それを背景とする知の力を総動員して、これらの課題に立ち向かい、つねに時代の先頭に立つ任務を自らに課そうと決意しています。
そのために、東京大学が持つ知の豊かさを活かし、多様な知の協働を図ることにより、人類の将来を担う若者に、学術を俯瞰する力と最先端の知を学ぶ歓び、そして困難な時代に立ち向かうための指針を与えるとともに、最も難しい課題に取組む勇気と、人類社会に貢献すべき姿勢を教授します。さらに、最高水準の知を創造し、その知を活用して人類のさらなる発展の礎を築くとともに、人類が抱えるさまざまな課題を解決することにより、日本と国際社会に対する貢献を果たして行きます。こうした努力を通じて、知の創造と活用における熾烈な国際競争の中で自らを鍛え、知の頂点に立つことを目指します。
このような大事業は、東京大学のみの努力によって成し遂げられるものではありません。共に取り組むことを社会のさまざまな人々や組織に呼びかけ、それらの主体と手を携えていくことが不可欠です。ここでは、社会に貢献することを目指す人々や組織を支援していくことも、東京大学の重要な役割となります。
これからの世界において東京大学が果たすべき使命を再確認するとともに、東京大学のあるべき姿と進むべき方向を世に問い、多くの方々とこれから歩むべき道のりを共に語り合う機会として、東京大学は創立130周年記念事業を行います。
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