第16回東京大学ホームカミングデイ報告

オープニング

五神 真 総長 挨拶


次の70年にむけて東京大学は何をすべきか

 本年、東京大学は創設140周年を迎えました。東京大学の前身である東京開成学校と東京医学校が統合し、1877年に旧制の東京大学が発足したのが東京大学140年の歴史の始まりです。140周年を振り返りますと、第二次世界大戦を境とする前半の70年は、開国によって国際社会で認められるために、明治政府のもとで近代国家の建設を担う人材を育成することから始まります。そのために西洋の学問を旺盛に取り入れる中で、東洋と西洋の異なる学問を融合し、新たな学問を作り出すという東京大学の伝統が築かれました。
 後半の70年は、敗戦復興から始まります。20世紀後半は科学技術の革新を牽引力とした工業化が進み、世界経済は飛躍的に拡大しました。その中で日本はめざましい高度経済成長を成し遂げ、世界有数の先進国としての地位と平和な社会を獲得しました。ここでも東京大学は、最先端の学術研究を学んだ数多くの人材を社会の各方面に送り出し、大きな役割を果たしてきました。
 そして、東京大学の次の70年は、人類社会のあるべき姿を描き出し、新たな価値を創造し、それを人類社会が享受する期間であると考え、この先の70年を「UTokyo3.0」と名付け、まさに歩み始めたところです。

「Sustainable Development Goals」と東京大学

 さて、本年6月30日付で東京大学は「指定国立大学法人」に指定されました。この制度は本年4月の国立大学法人法の改正によって生まれた新しい仕組みです。国立大学の教育研究水準の一層の向上と、イノベーションの創出を目的としています。東京大学、京都大学、東北大学がこの制度のもとで指定されました。
 指定された大学は自ら高い目標を設定したうえで、その実現に向けて自立性の高い大学運営を行います。それによって、世界最高水準の教育研究活動を展開することが期待されています。私たちは、この制度を積極的に活用したいと考えました。そして学内の全メンバーとの議論のもとで、「地球と人類社会の未来に貢献する『知の協創の世界拠点』の形成」という構想を纏めました。
 皆さんも2015年に国連が提示した「Sustainable Development Goals」をご覧になったことがあると思います。これを通じて、社会と大学がこれまで以上に強い信頼関係を持って、共に行動していくことを加速したいと考えています。大学が産学官民のあらゆるセクターの人々、男女国籍を問わず協働する場となるのです。
 そのためには人材育成が最重要です。東京大学は人類社会のあるべき姿を描き出し、新たな価値を創造し、それに果敢に挑戦し、変化をむしろ楽しめる意欲あふれる若者を育む場を作りたいと考えています。同時に社会の様々な世代の人々が、それぞれの可能性をさらに広げられるように、学び直しの場や研究を行う場を積極的に提供したいと考えています。

140周年事業は「食」「教育環境」「情報発信拠点」の整備

 東京大学では、創設140周年記念事業として、学生の学習環境や生活環境の充実を主眼とした事業を進めています。安田講堂前の広場地下に広がる中央食堂は、1975年に当時としては類を見ない学生食堂として竣工したものです。私は76年の入学なので、非常に新しい中央食堂が、勉学の支えの場となっていました。1994年の大改修を経て現在の形になりました。この間、約40年間にわたりキャンパスライフの基礎となる「食」を提供してまいりましたが、40年経ち設備の老朽化、海外留学生の増加等の環境の変化もあり、多様なニーズを捉えたサービスを提供するため、2018年3月末の完成をめざして全面リニューアル工事を始めました。
 もうひとつ、三四郎池のほとりにある山上会館は、国際会議ができる会議室、分科会ができる小会議室、レセプションができる飲食機能、そして宿泊機能の全てがセットになっている、東京大学のなかでも貴重な施設です。設計は本学出身の世界的建築家である前川國男氏です。前川氏は昭和3年に本学卒業後、フランスに渡り、あのル・コルビジェのもとで活動されました。本学最初の組織的寄附事業として、東京大学創設100周年事業の一環で建設されましたが、このたび、老朽化した設備の更新や近年のニーズに応えるべく大規模リノベーションを行います。
 その他、2019年の完成を目指して大規模な工事が進んでいる、本郷・総合図書館の拡充計画「アカデミック・コモンズ」や駒場キャンパスの教育環境整備も行う予定です。学生たちがよりいっそうの勉学や研究活動に励み、仲間と切磋琢磨し、新しい発想を出しやすくなる環境を作っていきたいと考えています。
 10年後の2027年には東京大学は150周年を迎えます。とりわけ最近の50年間は東京大学にとって激動の時代でありました。東大紛争につづく大学改革の多様な試み、大学院の重点化や国立大学法人化、外部資金の導入による人員や組織の変容など大学のかたちを変える多くの出来事が起こりました。そして今年指定された指定国大制度。このように大学の形を変える実に多くのことが50年間に起こっています。
 また、入学試験や進学制度の改革、さらには就職活動の変貌など学生の生活も大きく変わっています。こうした激動の経験は、当事者の記憶に鮮明でも、じつに失われやすいものです。激動の時代であればこそ、150年の視座で見直す必要があり、史料の保存も急務です。これは、我々が未来を考えるために取り組まなければならないだけではありません。次の70年を担う人々が、人類社会全体の公共財としての大学が進むべき道筋を照らすうえで活用できるよう、これらの資料を活用できるよう、アーカイブスを形成するためにも必須のものだと考えています。140周年を機に、組織的にその準備に取りかかることに致しました。これは10年後にやってくる150周年にむけた準備をスタートすることでもあります。
 本日ご来場の皆さまには、東京大学のこれからの70年へのご理解とご支援、そして現在進行中の140周年事業へのご協力をいただけることを心より期待して、私からの挨拶とさせていただきます。

大塚 陸毅 東京大学校友会会長 挨拶


 東京大学校友会を代表して、一言ご挨拶を申し上げます。
 東京大学の創設140周年に心から祝意を表したいと存じます。明治維新後間もない1877年に創設され、関東大震災、太平洋戦争、大学紛争等、20世紀の歴史的諸事件を乗り越え、発展してきた母校に対し、卒業生として、大変誇らしく嬉しく感じております。この記念すべき年に、「指定国立大学法人」となった東京大学が、今後、「知の協創の世界拠点」として、更なる発展を遂げられるよう祈念致すと共に、東京大学校友会としても、可能な限り支援・協力致す所存です。
 さて、東京大学のホームカミングデイは、今年で16回目となりました。大学の140年に比べ、歴史の浅いイベントですが、大学当局、東京大学校友会、そして各同窓会と卒業生の皆様のご尽力により、様々な企画がなされる一大行事として、すっかり定着しております。本日のホームカミングデイに当たり、その準備に格別のご協力を頂いた五神総長、松木理事・副学長兼卒業生室長以下大学の関係者に、深く感謝申し上げます。
 東京大学校友会は、卒業生、在学生、教職員を含むグレーター東大コミュニティのまとめ役であり、毎年秋のホームカミングデイを、卒業生のための最重要イベントと位置付けております。今年のホームカミングデイは、リユニオンの側面では、卒業40周年、30周年、20周年の3つの学年会が開催されます。また、安田講堂音楽祭を始め、卒業生諸団体のご尽力により、様々な催し物が予定されております。
 一方、銀杏並木では、4年連続ご協力下さっているキリンビール株式会社さん、キリンビバレッジ株式会社さんに加え、大塚製薬さん、ロック製菓さんのご協力により、ウェルカムドリンクと菓子類が配布されております。キリングループのご両社、大塚製薬、ロック製菓の関係者に、厚く御礼申し上げます。同じく銀杏並木には、東大蔵元会やラクロス部OB会、国立七大学の同窓会である学士会も、出店されています。このように、多種多彩なイベント、催し物にあふれるホームカミングデイですので、本日お越しの皆様におかれましては、秋の一日、存分にお楽しみ頂きたいと存じます。
 さて、この機会に東京大学校友会について、最近の状況をご紹介致します。東京大学校友会は、2004年10月の発足以来13年間、組織基盤と活動領域を拡大して参りました。組織的には、登録団体数が296団体に達し、そのうち海外は53団体です。これらの団体の代表者に集まって頂き、先ほど、校友会の第6回代議員会を開催致しました。団体会員と並ぶ個人会員につきましては、東京大学の公式オンライン・コミュニティ「TFT」の個人登録に注力している結果、現在4万3千人に達しております。卒業生の皆様で、TFTに未登録の方は、「東大アラムナイ」のホームページからTFTにご登録下されば、パーマネントアドレス、他の卒業生の検索、メールマガジンの配信に加え、様々な特典が受けられます。TFT登録へのご協力をお願いいたします。
 一方、東京大学校友会、卒業生室の活動は、ホームカミングデイの企画・開催にとどまりません。例えば、卒業生たちが再び大学で学び・集う連携プログラム、学士会との共催による卒業祝賀会や独身男女向けパーティも開催しております。
 さらに、在学生に対しても、多数の卒業生にご協力頂いて、国内外での体験活動プログラム、卒業生との交流会や講演会等を企画・実施して参りました。本年からは一歩踏み込んで、在学生向けの支援策として、まず、4月に入学生歓迎パーティを初めて開催し、新入生約130名と、卒業生や駒場の先生方とに交流して頂きました。また、夏休み明けの9月下旬から2週間、駒場の生協食堂で朝食半額キャンペーンを、やはり校友会主催で実施致しました。これは、2年前に五神総長が生み出された、春の朝食半額キャンペーンに倣ったものです。来年は、就職活動支援のため、学部3年生や修士1年生を対象として、面接演習の指導を組織的に実施したいと考えております。
 このような在学生向け支援策を拡充するには、知識や経験に富んだ卒業生のご協力が不可欠です。そこで、本年春から、東大校友会ニュースやTFTメールマガジンで、ご協力頂ける卒業生を募集した結果、9月1日付で、28名の卒業生を、「東京大学校友会サポーター」として登録させて頂きました。校友会サポーターの方々には、来年以降、就活を控えた在学生の面接演習の指導とか、春の入学生歓迎パーティのホスト役というような形で、様々なイベント、プログラムのお手伝いを頂きます。
 一方、東京大学校友会の組織・活動が拡大するのに伴い、必要な資金も増加致します。現在、「東京大学校友会支援基金」へのご寄付を広く呼びかけ、お願いしている次第でございます。本日ご出席の皆様始め卒業生の方々の、東大校友会への更なるご協力、ご支援を、何卒よろしくお願い申し上げます。

創設140周年 記念講演会

「東大の歴史 日本の歴史」

  • 加藤 陽子 人文社会系研究科教授

    プロフィール:1997年東京大学大学院人文社会系研究科修了(文学博士)。日本史学のなかでの専門領域は近現代政治史で、外交と軍事の両面から近代日本の特質を研究している。1930年代の外交と軍事、近代日本の天皇と天皇制などに着目。

 本日のタイトルは、花火がドーンとあがるあの息の長いCMを意識しました。東大の歴史を語ることで日本の歴史が語れるのか、日本の歴史を語ることで東大の歴史が語れるのか。近代日本社会で東大はどのような役割を担ってきたのか。東大の歴史を、私は東西学術の精華が交錯する場として捉えています。総長の著書「変革を駆動する大学」に、「アジアの地にあって東西両洋の文化を融合し独自の形で学術を発展させてきた東大」とあります。私は「アジアの地にあって」の部分が重要だと思いました。

1922年に生じていた一体感

 東大には、50年史、100年史という大著があります。まず、50年史は1932年に刊行されました。1000頁超の原稿を実質一人で書いたのは、国史学科の副手だった大久保利謙という人で、大久保利通の孫です。彼の記録によると、創設後50年となる1927年の5年前、1922年に、評議会や学部長会議で「本学の起源を何年とするか」という議論がありました。人が歴史を残そうとするのは、何か思いがあってのこと。この頃には東大の一体感がある程度醸成されていたと考えられます。
 ともに西洋の学知を扱う機関だった東京開成学校と東京医学校を合わせて1877年に東京大学が創設されたのは、文部省の要請によるものでした。構成員が大学としての一体感を持ち始めたのは、3つの機関が引っ越し、医学部と合わせて4学部の建物が本郷に揃った1881年でしょう。この年が創設年にふさわしいとの意見もあります。しかし、50年史の書き出しは1868(明治元)年でした。蕃書調所や種痘所という廃れた旧幕の洋学機関を維新政府が復興したという史観の圧力を、大久保は感じていたはずです。
 政府は、1869年、昌平黌がルーツの昌平学校を「大学」、蕃書調所がルーツの開成学校を「大学南校」、種痘所がルーツの医学校を「大学東校」としました。このうち大学は、漢学(朱子学)の昌平黌に国学の皇学所を合わせたものでしたが、両派の対立が激化し、結局閉鎖されてしまいます。西洋の学知中心で行くことを政府が判断した瞬間です。これにより、維新を駆動したイデオロギーの結晶というべき漢学と国学が、学問の対象から抜け落ちました。もちろん、ともに東洋の学知です。
 続く100年史は、伊藤隆、寺崎昌男、中野実などの優秀な研究者たちが中心となってまとめた通史です。1967年に検討が始まりましたが、大学紛争の影響で1974年に再始動し、1984年~1987年に刊行されました。編集要綱には「人材育成ならびに学術の発達において東京大学の果たした役割を明らかにする」「あらためて資料の調査収集を行い、現地点における新しい展望のもとに、100年間の歴史を記述する」と謳われていました。

東大の位置は中央より東に

 さて、140周年というのは、120年+20年と見なすこともできますが、東大は70年+70年で捉えています。1945年にアジアの中の日本として再出発したという捉え方は、私は妥当だと思います。来たる150年史は、戦後70年の歩みを、人材育成、学術の発展、社会との関係性の中に位置づけ直す試みとなるでしょう。原子力研究を含め、憲法学、物理学、化学、農学といった諸学が戦後にどう書き直されたのか。150年史では、この部分を、各部局の俊英らが腹をすえて綴ってくださるだろうと期待しています。
 最後に、後藤新平と内村鑑三の東西論を紹介します。2人の共通点は維新側ではないことです。後藤はこう述べました。「徳川幕府の政策が漢学、朱子学で駆動されていたように、王政復古が水戸学、国学で動いたように、哲学、思想というものがいかに社会を動かすかというのを、政治家である自分はわかっている」。一方、内村は「日本は東西の混血児である。外面はヨーロッパかもしれない。しかし内面は支那である」と述べました。日中は文明の資質が同じだということです。東西のブリッジとなる際の立ち位置は東に置くべきだということ、これまで捨ててきた東の学知が世を動かすヒントになることを、両者は示唆しているように思います。たとえば国学をイデオロギーに充ちた風変わりなものとしか見ないのではなく、そこから国を駆動する思想を学んではどうか。この140周年は、東大が何を失ったかを考える契機だと思います。

「脳の現在と未来」

  • 池谷 裕二 薬学系研究科教授

    プロフィール:1993年東京大学薬学部卒。1998年に大学院薬学系研究科にて博士号を取得。コロンビア大学特別研究員、さきがけ研究員などを経て、2014年より現職。専門分野は大脳生理学。とくに海馬の研究を通じて、脳の健康について探究している。

 私は、脳科学における様々な実験を例に、現在から未来への話をしましょう。現代の課題の一つは高齢化です。いま生まれた人が何歳まで生きるかというシミュレーションの一つに、2007年に生まれた子の50%は100歳以上生きるという分析があります。一方で、将来、いまの小学生の約65%は、現在はない職業につくという分析もあります。将来の夢の65%はかなわず、将来の目標など持っても仕方ないことになりますね。では私たちは将来にどう臨めばいいのでしょうか。

やる気は行動の結果生じる

 陸軍士官学校の新入生に志望動機を聞いた調査があります。技能を身につけたい、家族を守りたい、国に貢献したい、陸軍自体が楽しそうなど、様々な動機がありました。大きく分ければ手段動機と内発的動機です。追跡調査をすると、手段動機を多く挙げた人ほど早く学校を辞めていました。動機を理論武装する時点で怪しい。「好き」に理由はないはずです。
 IQテストの創始者ビネーは、知能を支える三要素を論理、言語、熱意としました。いい理論とそれを伝える言葉があっても、やる気がないと不十分。学問でもやる気が大事です。では、やる気は脳のどこで生まれるのか。ある実験を紹介します。TVゲームで得点に応じて賞金を出します。ゲーム前に掛け率をランダムで示し、100円玉が出れば100倍、1円玉なら1倍です。100円玉だと当然気合いが入ります。その際の脳をMRIで測定すると、側坐核という部位が活発化していました。次に、コイン画像をほんの一瞬だけ出します。速すぎて見えないのに、100円玉が出たときはやはり側坐核が活発化しました。つまり、脳は無意識に情報を集め、判断していた。とすれば、成長とは無意識の自分が伸びることですが、無意識は意識で活性化できない。どうすればいいのか。
 別の実験を紹介します。箸をくわえてマンガを読む実験です。唇でくわえた場合と歯でくわえた場合でマンガの面白さを判定すると、後者のほうが点数が高く出ます。口角を上げて笑顔に似た表情をしたほうが面白く感じられたのです。普通は楽しいから笑うと思っていますが、実は笑うから楽しくなるということです。
 掃除をやる気がしないとか、朝眠くて仕方がないということがあります。そんなときはまず行動すればいい。歯を磨いたり歩いたりすれば目が覚め、箒をもって掃き始めれば掃除する気になる。やる気は行動の原因ではなく結果なのです。

加齢と記憶力減退は無関係

 次に、直感の話です。直感とひらめきは、思いつくまでは同じですが、違いはその後。ひらめきは理由を説明できますが、直感は理由を説明できません。たとえば、「1 2 4 ? 16 32」を見て?が8だとわかるのはひらめき。2つの無意味な図形を見てどちらが「ブーバ」か「キキ」かを選ぶのは直感です。プロ棋士やスポーツ選手が使うのも直感です。中身は繰り返しの訓練で身につく「手続き記憶」で、無意識、自動的、迅速、正確との特徴があります。これは経験則です。こうした直感は、中年以降のほうが強いものです。
 多くの単語が並ぶリストを見せ、30分後に別の単語が並ぶリストを見せ、先のリストにあった単語はどれかを聞く実験があります。若者と年輩者での比較実験です。「心理テスト」と称して行う場合と「記憶力テスト」と称して行う場合で点数を比べると、若者はどちらも点数が変わりません。しかし、年輩者は後者の場合に点数が如実に落ちます。加齢で記憶力が衰えるという俗説が普及したせいです。ネガティブな自己暗示が能力を低下させているケースがままあるのです。
 効率的な勉強法については、ネズミの迷路実験が参考になります。迷路内にエサを置くと、実験を繰り返すうち最短経路でエサに到達するようになります。ネズミによって最短経路に達する日数は違い、分析の結果、最初に多く失敗したネズミほど少ない日数で最短経路に達していました。失敗は成功の元です。また、初期に様々な失敗をしたほうが上達が速いこと、じっくり迷って失敗したほうが学習効果が高いこともわかりました。検索の失敗が学習を促進する。つまり、失敗に負けない熱意こそ重要なのです。
 次の70年、UTokyo3.0に向けて脳科学がいえるのは、熱意を持って楽しくご機嫌に生きるのが重要だということです。

当日の様子 / 周年学年会

今年、学部を越えて一同に集った周年学年は3学年でした。すべての周年学年会において五神総長が挨拶。参加者たちは、140周年記念事業などの説明に聞き入っていました。

20周年学年会

30周年学年会

40周年学年会

学部、リユニオン

①銀杏並木

当日は冷たい雨。足下が悪い天候にもかかわらず、ご参加いただきありがとうございました。

②ペットボトル作り

カラフルなフィルムに思い思いの絵を書き、自分だけのペットボトルを作りました。

③文書館展示

昔の学生のノートや卒業証書など、東京大学140年の歴史を追体験した貴重な展示。

④総合博物館

「最古の石器とハンドアックス」―重要標本の展示は2018年1月28日まで開催。

⑤懐徳館庭園

2015年に国の名勝指定となり、ホームカミングデイのみ一般公開されています。

⑥東大マルシェ(農学部)

弥生キャンパスでは山形県鯉川村のキノコ、野菜を販売。キノコ汁も振る舞われました。

⑦ライブラリープラザ見学

2017年5月に竣工した総合図書館別館地下。噴水の底を天窓として外光を取り込んでいます。

⑧音楽祭オープニング

音楽系サークルOBOGと現役学生のコラボ、「安田講堂音楽祭」のオープニング。

⑨家族で体験 理学のワンダーランド(理学部)

理学部はファミリーデイとして、家族で参加できるイベントを実施。

⑩オープニングセレモニー(教養学部)

選抜された学生によるコンサートの前に、教養学部長からのご挨拶。