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大分県立先哲史料館秋季企画展「ふるさとの歴史を紡ぐもの」の共催 (史料編纂所)

2017年10月03日掲載

このイベントは終了しました。

区分 展示
対象者 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 大学生
開催日 2017年10月21日 ~ 2017年12月03日
開催場所 その他学内・学外
会場 大分県立先哲史料館展示室(豊の国情報ライブラリー1階)
http://kyouiku.oita-ed.jp/sentetusiryokan-b/ex/index.html
定員
参加費 無料
申込方法 事前申込不要
申込受付期間
概要

 史料編纂所は、大分県立先哲史料館の秋季企画展示「ふるさとの歴史を紡ぐもの―地域の文化遺産と未来への継承―」を共催いたします。
 史料編纂所と先哲史料館は、近年「共同利用・共同研究拠点の形成」事業などを通じて、大分地域に所在する歴史史料を対象に共同調査を進めています。しかし、こうした協力関係は、最近に始まったものではなく、実のところ明治時代の初頭に遡ります。
 史料編纂所の前身である太政官修史局・修史館は、国家の正史編纂を目的に設置されましたが、同時に維新期の府県の動きをまとめた『府県史料』の編纂も主導しており、当初より各府県と密接な関係を持っていました。史料編纂所には当時の大分県との協業を示す史料も遺されており、交流の片鱗を伺い知ることが可能です。
 その後、国史編纂事業は帝国大学(現東京大学)に移管され、紆余曲折を経て史料編纂所となりますが、明治20年代以降、一貫して編纂素材となる史料を蒐集するため、積極的に各地へと調査を展開してゆきました。その成果は、現在本所が所蔵する膨大な数の影写本・謄写本・拓本などの複製史料として引き継がれています。
 こうした史料採訪活動は、言うまでもなく大学が独力でなしうるものではなく、府県はじめとする自治体関係者や郷土史家など、現地で研究活動を行う人々の協力に支えられたものに他なりません。戦前期の史料編纂所の活動については、官学アカデミズムという言葉で評されることがままありますが、実のところ本所の基幹史料集である『大日本史料』は、官民を問わない広汎な連携に拠った成果であったと言うべきでしょう。今回の展示は、そうした史料編纂所と地域の長きにわたる連携・協力関係を、大分県という場に即して明示することを一つの目的としています。
 
 先哲史料館の存在が象徴するように、大分県は地域史料の収集と保全・公開を率先してきた先進的な地域です。近代初頭より県内に濃密に分布する文化財の保全を組織的に進めるとともに、他県に先駆けて全県レベルの史料集(『大分縣史料』)を刊行するなど、全国をリードする役割を果たしてきました。そうした姿勢は現在も引き継がれ、『大分県先哲叢書』編纂事業に結実しています。また『編年大友史料』『豊後国荘園公領史料集成』といった大部の史料集が、個人や団体の手で編まれるなど、歴史文化の継承を支える基盤が官民を問わず存在しています。
 そうした基盤を作りあげた先人らは、郷土の歴史を顕彰し、その保全に努めるとともに、史料編纂所が担う国家的修史事業にも積極的に参加していました。東京と大分の双方に遺された150年に及ぶ歴史史料をめぐる連携の足跡を、展示から読み取っていただければ幸いです。なお史料編纂所から出陳する史料のうち、主要なものは次の通りとなります。
 
*金石文拓本関係史料 〔金石文拓本データベース〕
 昭和初期に初代別府町町長で郷土史家でもあった日名子太郎氏が史料編纂所に送付した大分県下金石文の拓本類。あわせて史料編纂所の公文綴「往復」から、両者の交流を記録した昭和6年の記録・書簡類も展示します。
 
*影写本 〔所蔵史料目録データベース〕
 古文書の筆勢・墨継などを正確に写し取った手書きの複製です。大分県下から昭和初期に借用し、作成した『野上文書』『平林文書』『稲葉文書』等を出陳します。これらの影写のうちには、すでに現在では所在不明のものが多数含まれています。
 
*「大分縣管内志」稿本
 佐伯出身の郷土史家である佐藤蔵太郎氏がまとめた地誌。自ら執筆した草稿本を、交流のあった編纂官の鷲尾順敬を通じて大正15年に史料編纂所へと寄贈したものです。同本は未刊行で終わり、かつ他に稿本や写本もないことから、史料編纂所所蔵本がその全貌を知る唯一の手掛かりとなります。
 
*佐田文書(寄託史料)
 鎌倉時代から江戸時代初頭まで、現在の宇佐市安心院町一帯を支配した武士、佐田氏に伝来した古文書です。300点を越える中世史料を含む、膨大な史料群となります。戦国大名の大内氏や大友氏の文書が多数あり、北部九州を代表する武家文書と言えるでしょう。佐田氏は近世初頭に細川氏に臣従し、のち熊本へと遷ったため、文書群も大分を離れました。今回の展示は、実におよそ400年ぶりの里帰りとなるものです。

史料編纂所
http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/index-j.html
大分県立先哲史料館
http://kyouiku.oita-ed.jp/sentetusiryokan-b/ex/index.html



 



タイトル・期間など


企画展内容

関連URL
お問い合わせ先 史料編纂所 古文書古記録部 古記録2室 井上聡 03-5841-8414
 
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