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アヴェス・ヤポニカエ2――紙に描いた標本

掲載日:2015年5月22日

基本情報

区分 展示
対象者 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 大学生
開催日(開催期間) 2015年5月26日 — 2015年8月30日
開催場所 その他学内・学外
会場 インターメディアテク3階STUDIOLO
東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー/KITTE 2・3F
アクセス:JR東京駅丸の内南口徒歩約1分、東京メトロ丸ノ内線東京駅地下道より直結
参加費 無料
申込方法 事前申込不要
お問い合わせ先 03-5777-8600(ハローダイヤル)

本展示は河辺華挙が明治時代に描いた日本画を題材に、日本画家が鳥を見つめた視線を再現するものです。
日本画に描かれる鳥といえば、例えば「松に鶴」「月に雁」のような、半ば模式化された図像の印象が強いかもしれません。しかし、画家たちは空想上のテンプレートを描くことに執心していたのではありません。この巻物は粉本、すなわち、リアルな鳥を描くための精密資料であり、いわばそれ自体が研究標本と言えます。実物を前に丹念に観察し写生し、それが叶わなければ手本を写すことで、より写実的であろうとした絵師の姿がここにあります。生体の姿を再現するためのポーズ集までも描かれた粉本はまさに、現代のアニメーションにおける設定資料集と同じ役割、同じ内容を持っているのです。
今回の展示では、キジとオシドリを中心に据えました。キジの複雑な模様や、オシドリの羽毛の重なりを捉えることは決して容易ではありませんが、この正確な描画と観察眼は、科学者による冷徹で精密な目と何ら変わるところがないと言えましょう。彼らは観察者、あるいは博物画家たり得る資質を十分に持っていたのです。

主 催:東京大学総合研究博物館
 





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