連続展示『東京モザイク(2)―― 新生日本の貌』
基本情報
区分 | 展示 |
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対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 大学生 |
開催日(開催期間) | 2017年3月9日 — 2017年9月3日 |
開催場所 | その他学内・学外 |
会場 | 会場:インターメディアテク2階「BIS」 東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE 2・3階 アクセス:JR東京駅丸の内南口徒歩約1分、東京メトロ丸ノ内線東京駅地下道より直結 時間:11:00 - 18:00(金・土は20時まで開館)入館は閉館時間の30分前まで *上記時間は変更する場合があります。 休館日:月曜日(月曜日祝日の場合は翌日休館)、その他館が定める日 |
参加費 |
無料
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申込方法 | 事前申込不要 |
お問い合わせ先 | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
1945年秋、廃墟と化した東京中心部では、復興という大きな課題が待っていた。個人宅から大規模の基礎インフラまで、あらゆるレベルで首都が再建されるなか、都民に未来の展望を与え、国内外から人を呼び寄せたのが「新しい東京」という漠然としたイメージである。1964年のオリンピック開催まで、僅か20年間で復興を成し遂げた東京は、国際的な近代都市としてそのイメージを世界にアピールした。しかし、新しい東京というイメージの構築過程を辿ると、それは決して単純なプロセスではなかった。戦後史の物語を構成するセンセーショナルな報道や象徴的な映像はさておき、一見些細なものに思えるような、当時の東京をめぐる一時的印刷物(エフェメラ類)を調査すると、実に複雑な東京像が浮かび上がる。地図、催し物のチラシ、観光案内、外国向けガイド、名所絵葉書、映画ブロマイド、新聞記事や写真ルポが構成する東京像とは、時には生々しく、時には理想化されたものであり、矛盾に満ちていた。ここでは、戦後東京の発足から1960年代前半の国際都市への発展まで、その多面的にして相反する首都像を検証し、「新生日本の貌」が形成されたプロセスを振り返る。
連続展示「東京モザイク」
2020年オリンピック・パラリンピックを前に、「東京」のアイデンティティや魅力について、世界に対し改めて発信する必要性があります。しかし、ここに掲げられる「東京」は、多種多様な記号集合体であり、具体的なイメージに固定されたものではありません。連続展示「東京モザイク」では、東京の渾然としたヴィジュアル・アイデンティティを捉えるべく、インターメディアテク小展示スペース「BIS」に特設コーナーを設け、各回で異なる「20世紀の東京像」をフィーチャーします。
各種地図、都市計画書、行政報告書、デザインマニュアル、各種報道、宣伝広告、海外向けパンフレット、観光ガイド、切手など、広範囲に亘る「東京」関連資料を新しい観点から紹介することによって、国内外のヴィジュアル・コミュニケーション手段を介して発信されてきた「東京」のイメージの解読を試みてみたいと考えます。都市計画や宣伝方法を規定する公的資料のみならず、個人の表現者や民間組織が生み出してきた珍しい一時的印刷物(エフェメラ類)まで包括することによって、「理想都市東京」と「東京の実相」を対照し、現在まで引き継がれているグラフィックデザインが、「東京」をいかに形付け、定型に纏め、時には美化し象徴化してきたか、これを具体例に基づきながら検証していきたいと考えます。
主 催:東京大学総合研究博物館
研究助成:DNP文化振興財団