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平成27年度「学芸員専修コース」の開催について

掲載日:2015年6月25日

  総合研究博物館は、毎年秋に国内の博物館及び博物館相当施設で働く専門職員を主な対象とした「学芸員専修コース」を開催しています。
  本専修コースは、大学等の高等研究機関で生まれる新しい研究の成果を広く紹介し、それをもって自然史・文化史の枠を超えた、文字通り博物学的な「博物館学」を、博物館資料の収集や管理、資料活用や展示設計に関わる「実践的な知」と併せて習得させる専門的リカレント教育の場として企図されています。

平成27年度学芸員専修コース
テーマ:「収集と表現 -加藤正世・博物学コレクションを素材として-」


1.概要
  博物館には館それぞれの歴史、大きさ、機能があり、そこに勤める学芸員(研究員)にはそれぞれの館に応じた役割があります。しかし、どんな博物館にも、標本の蓄積をもとにして、人々と知を分かち合う姿が期待されます。本年度の学芸員専修コースでは、博物館に蓄積された標本と、それを収集した人々の想いをどのように表現したらよいのかを、皆さんと議論したいと思います。
  標本には、それ自体が持つ学術的・歴史的価値があります。しかし、その標本がコレクターの執着心にも似た熱意あるいは尋常ならざるこだわりによって収集されたものであることを考慮することにより、標本の持つ意味合いは大きく変わります。展示には様々なアプローチが考えられます。標本自身の持つ価値あるいはフォルムの美しさを強調する展示もあります。あるいはその背後にあるコレクターの情熱を伝える展示も考えられます。
  加藤正世 (1898~1967) は、昆虫学(特にセミ類)を専門とし、約6万点もの昆虫標本を残しています。しかし、彼の興味は昆虫だけにとどまらず、植物・鳥類・哺乳類・甲殻類にも及び、それらについても数多くの標本を残しています。博物学的興味に裏打ちされた標本群を素材に、どのような展示が考えられるのか。博物館標本に関心が深く、展示の可能性を追求したいと考えている方々の参加を募ります。

2.実施期間及び場所
  期間:平成27年11月9日(月)~13日(金)
  場所:東京大学総合研究博物館 本館第一演習室
     (〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1)
     東京大学総合研究博物館 小石川分館
     (〒112-0001 東京都文京区白山3-7-1)

3.担当教員
  池田 博(東京大学総合研究博物館・准教授) 
  矢後 勝也(東京大学総合研究博物館・助教) 

4.募集人員
   16名

5.募集期間
  平成27年7月1日(水)~平成27年9月21日(月)
  ※ 応募は郵送によること(必着)。

6.応募資格
  博物館、美術館、資料館、埋蔵文化財センター等の施設で、学芸員(研究員)として
  直接業務に携わる者又はそれに準ずる者。

  ※標本取り扱いの経験の有無は問いませんが、今回は主に植物標本、動物標本
   (昆虫、鳥類、哺乳類、甲殻類等)を取り扱います。
   それらの標本の基本的な取り扱い方を予習しておいてください。

7.受講料
   5,000円

募集要項および応募方法は、関連URLをご参照ください。
 

関連URL:http://www.um.u-tokyo.ac.jp/education/curator.html

対象者: 社会人・一般


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