ARTICLES

印刷

新領域創成科学研究科「メディカル情報生命専攻」の設置について

掲載日:2015年3月12日

 2015年4月1日に、新領域創成科学研究科において、既存のメディカルゲノム専攻と情報生命科学専攻の統合により、メディカル情報生命専攻が設置されます。本専攻の設置目的・概要等は次のとおりです。
 
1.設置の趣旨・必要性
 近年のDNA配列解読技術、オミックス解析技術あるいはイメージング技術等の急速な発展は、多種多様な生体高分子の網羅的解析をはじめて可能にすると同時に、得られた生命分子についての大量の情報解析という大きな問題をわれわれに突き付ける契機ともなっています。特に、医学はその切実なニーズから、応用生命科学の先頭を常に走ってきました。生命科学の情報化の時代は、医科学分野が他の分野を先導することが予想されています。
 このような時代認識を背景に、新領域創成科学研究科はメディカル情報生命専攻において、医科学の情報化を先導し、ライフイノベーションに大きく貢献しつつ、その成果を臨床の現場にトランスレーションして行くことのできる人材を養成します。そのために、情報学と医科学の最先端の研究現場でのオン・ザ・ジョブ・トレーニングを積極的に取り入れ、情報科学と医科学の融合的な基礎教育の環境を実現し、新たな専門性を持った人材の育成を図ります。
 このような人材は、単に医学ばかりでなく、他の農学、薬学、環境学、生命工学等の応用分野でも必要であり、メディカル情報生命専攻が、生命科学の情報化とライフイノベーションに貢献する人材を広く供給していくことを目指します。
 
2.教育課程編成の考え方
<メディカル情報生命専攻 博士前期・後期課程>
 医科学と情報学のダブルメジャーを基本方針に、医科学と情報科学の領域で基礎講義群、発展講義群および各種の演習・実習を配置し、系統的な教育を行うと共に、知財及び研究倫理・ガバナンス系の講義と演習を配置し橋渡し研究を担うための教育を行います。
 研究の実践を通して、分子から個体までの生命現象から情報科学を基盤とする疾患の理解を深め、新たな医科学の創造につながる先端知識と手法及び論理的思考力を習得することを目指し、分野横断的、学際的な研究能力を育てます。
 
3.学位
修士(科学もしくは医科学)、博士(科学もしくは医科学)
 
4.入学定員
博士前期課程:53人
博士後期課程:24人

対象者: 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業


アクセス・キャンパスマップ
閉じる
柏キャンパス
閉じる
本郷キャンパス
閉じる
駒場キャンパス
閉じる