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第19回東京大学文学部北見公開講座を開催しました

掲載日:2015年10月19日

実施日: 2015年10月09日

大学院人文社会系研究科・文学部では、2015年10月9日(金)に北海道北見市において第19回東京大学文学部北見公開講座を開催しました。
本公開講座は、人文社会系研究科附属北海文化研究常呂実習施設がある北海道北見市と、平成12年から現地で共催しています。

高校生を対象に北海道立常呂高校で行われた特別講座では、「若者にとっての高齢社会 ~未来をどう描くのか~」と題して、本研究科副研究科長・社会文化研究専攻の白波瀬佐和子教授(社会学)が講師を務め、若者の当事者である高校生に向けて、いま直面する高齢社会が何を意味し、超高齢社会の未来に向けて何ができるのかを、質疑応答も交えながら講演を行いました。

一般の方を対象とした一般講座は毎年北見市内において会場を変え実施しており、本年は北見市民会館小ホールで開催しました。まず「私たちの漢字と秦の文字統一」と題して、本研究科アジア文化研究専攻の大西克也教授(中国語中国文学)が講師を務め、東京大学の赤門や銅像、日本と中国のお札など、身近なところにある様々な漢字の書体を紹介しながら、現代の漢字文化の源を、2000年以上前の中国に遡って考えるという講演を行いました。
続いて、「『忠臣蔵』と切腹」と題して、本研究科次世代人文学開発センターの古井戸秀夫教授が講師を務め、『忠臣蔵』の成り立ちや『忠臣蔵』にみられる「切腹」の意味について、実際の歌舞伎の映像やレジュメ、文字資料等を交えながら、一般の方にもイメージが伝わるよう講演しました。

普段は東京にいる本学教員が現地に赴き公開講座を定期的に開催することにより、長期にわたる北見市との関係を深める実績に繋がっており、次回以降の公開講座への期待が多く寄せられました。
 

関連URL:http://www.l.u-tokyo.ac.jp/tokoro/public/extension.html



常呂高校での講演風景(白波瀬教授)

講演を行う大西教授

北見市民会館での講演の様子(古井戸教授)
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