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2016年度 発達保育実践政策学センター 公開シンポジウム開催報告

掲載日:2016年9月29日

実施日: 2016年09月17日

2016年9月17日(土)に2016年度発達保育実践政策学センター公開シンポジウム「今、日本の保育の真実を探る~九万人の保育者と千七百カ所の自治体関係者の声を聴く~」を開催しました。

南風原朝和理事・副学長、秋田喜代美センター長の挨拶の後、2015年度に実施した全国保育・幼児教育施設大規模調査並びに全国基礎自治体調査の結果を報告しました。いずれも日本初の規模・内容の調査であり、保育・幼児教育の質の保障と向上に向けた取り組みについて実態や課題が浮かび上がりました。
後半では、田熊美保OECD教育局シニア政策アナリストが、国際的な視点から日本の保育への期待についてお話しくださったビデオメッセージを放映しました。その後、指定討論として小松親次郎文部科学審議官、成澤廣修文京区長、無藤隆白梅学園大学教授にご登壇いただきました。調査結果を踏まえて、それぞれのお立場から日本の保育政策・行政、保育実践の最新の状況や課題をお話しいただきました。
開催に際して全国から、保育・幼児教育実践者・研究者のみならず、政府・自治体・企業関係者など多様な立場の約750名の方々からの参加がありました。当日は、これからの保育を考えようとする人々の熱気に満ち溢れていました。

シンポジウムと並行して、開演前と休憩時にセンター事業のひとつである「SEED研究プロジェクト」のポスター発表を実施しました。これは、乳幼児にかかわる多様なテーマの萌芽的・挑戦的研究を推進するためのプロジェクトです。
ポスター発表会場では、それぞれのテーマについて研究者と参加者とのディスカッションが活発に交わされていました。シンポジウムの最後には、遠藤利彦副センター長からまとめと今後の展望が述べられた後、大桃敏行教育学研究科長の閉会挨拶により盛況の中で幕を閉じました。
保育・幼児教育への関心は高く、今後もセンターが拠点となって研究を推進していくとともに、今回のシンポジウムのように多様な立場の人々が集い議論を深め、政策や実践へとつないでいくための場をつくっていきたいと考えています。
 

関連URL:http://www.cedep.p.u-tokyo.ac.jp/



小松親次郎文部科学審議官による指定討論

成澤廣修文京区長による指定討論

無藤隆白梅学園大学教授による指定討論
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