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「まちの保育園・こども園」と東京大学大学院教育学研究科との保育・教育・研究交流連携事業に関する協定調印の報告

掲載日:2018年2月16日

実施日: 2018年02月04日

2月4日(日)午後、教育学研究科とまちの保育園・こども園(ナチュラルスマイルジャパン株式会社)との間で、「保育・教育・研究交流連携事業に関する協定」締結に係る調印式が行われました。この協定により、両者は保育・教育実践と研究の発展に、共同で取り組むことになります。

調印式では、教育学研究科から小玉重夫研究科長、まちの保育園・こども園から松本理寿輝代表とのあいだで調印が交わされました。その後、小玉研究科長、松本代表それぞれから挨拶が述べられました。さらに、報道機関による質疑応答が行われ、本協定の意義や今後の取り組みについて議論が行われました。
 
東京大学では、国立大学としてのこれまでの 140 年の歴史をふまえつつ、「東京大学ビジョン 2020」として、新しい次の 70 年を、市民社会との協働による新たな価値創造に立脚した市民的公共性の担い手として自らの役割を再定義していく時代であるととらえ、「卓越性と多様性の相互連関」を基本理念として掲げています。
そして、大学院教育学研究科では、我が国の次世代を担う子どもたちの育ちの場・環境を重視する立場から、養育・保育の質の保障と向上に関わる様々な課題の解決に向けて、統合的な研究を行う拠点として発達保育実践政策学センター(通称 Cedep)を設立し、その拡充に取り組んできました。
 
まちの保育園・こども園は、「ひとりひとりの存在そのものを喜び、互いに育みあうコミュニティを創造する」を理念に、地域資源をこどもたちの学びに活かすこと、園自体が地域資源となり、社会に貢献していくことを目指してきました。直近では都立代々木公園内に認定こども園「まちのこども園代々木公園」を開園しました。園と地域をつなぐ専任職員「コミュニティコーディネーター」を配置し、地域に開かれた場としてコミュニティスペースやカフェを併設する取り組みは、各所で同様の取り組みが広がりつつあります。
 
今後は、「まちの保育園・こども園」における保育実践の高度化や、「まちのこども園代々木公園」における保育・幼児教育に関する展示スペースの設置、教育学研究科を中心とした発達保育実践政策学に関わる統合的 研究、子育て・保育に関わる専門職の職能開発の推進を共同で行うことになります。
 
なお、調印式の前に本協定の締結を記念して、シンポジウム「価値創造する園・学校 教育/保育の挑戦」を開催しました。シンポジウムでは、イタリアのレッジョエミリア市で先端的な乳幼児教育実践に携わってこられたマリーナ・カスタネッティ氏による講演が行われると共に、カスタネッティ氏を囲んで、子どもや保育所、幼稚園や学校を中心としたまちづくりの可能性と価値ついて対談が行われました。シンポジウムには400名以上の方から申し込みがありました。

関連URL:http://www.cedep.p.u-tokyo.ac.jp/event/14747/



無事に調印が交わされました

松本代表と小玉研究科長との間で固い握手も交わされました

カスタネッティ氏、松本代表、小玉研究科長、秋田喜代美教授、野澤祥子准教授による対談の様子
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