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「東京大学ニューヨークオフィス開設記念イベント」開催

掲載日:2015年11月25日

実施日: 2015年11月06日

 東京大学ニューヨークオフィス開設を記念し、2015年11 月 6日(金)に"Open Innovation for Future Medicine" と題するセミナーと開所式が、オフィスのある日本クラブタワーにて行われました。在米の大学、様々な分野の企業、同窓会団体等から120名を超える方々にご列席いただきました。

 医科学研究所村上善則所長の開会挨拶で幕を開けたセミナーは、はじめに医科学研究所河岡義裕教授から"Influenza or Ebola - Which is the greater threat?"のタイトルで古くから世界中で流行するインフルエンザと西アフリカで猛威をふるったエボラ出血熱についてお話くださいました。

 続いて医科学研究所清野宏教授から"MucoRice: Rice-based oral vaccine"として米を使った経口ワクチンの開発と応用について、生産技術研究所藤井輝夫所長から"Microfluidics as Innovative Technology for Biomedical Applications"のタイトルでマイクロ流体デバイスを用いた細胞培養、医療・創薬への応用についての講演が行われました。

 ハーバード大学のKevin Eggan教授は"Combining engineering and stem cell biology to develop treatments for neuromuscular injury and disease"と題して神経筋疾患や損傷の治療法の開発に向けた研究について講演され、続いてメモリアルスローンケタリング癌センターのMichel Sadelain博士から、"CAR therapy and the promise of T cell engineering"のタイトルで改変遺伝子を用いた癌の免疫療法について、最後にMerck Research LaboratoriesのRoger M. Perlmutter博士から"From Bench to Bedside: Breakthrough Research at the University/Industry Interface"として大学と企業による創薬への取り組みについてご講演がありました。

 全6件の講演は質疑も多く、時間が足りないほど活発な討議が交わされました。最後に藤井所長から、今後も両研究所によるセミナーを定期的に開催予定であることやオフィスの活動への支援を訴え、閉会の挨拶となりました。

 セミナーに引き続き、東京大学ニューヨークオフィスの開所セレモニーが執り行われました。オフィスでのテープカット後の開所セレモニーでは、清野教授が司会者として軽妙洒脱な話術で会場を盛り上げられました。本学古谷研国際担当理事・副学長からのご挨拶でセレモニーが始まり、引き続き藤井所長と村上所長によって両研究所の概要紹介がありました。それぞれの研究所の歴史、特色、今後の展望が熱く語られ、最後は、生産技術研究所野城智也教授の挨拶で締めくくられました。

 その後のレセプションは、様々な分野の方々の新しい出会いと交流の場、そして本学OBの旧交を温める場となり、今後のニューヨークオフィスの有意義な活用が期待されるものとなりました。
 

(医科学研究所・生産技術研究所)

関連URL:http://utny.iis.u-tokyo.ac.jp



ニューヨークオフィスでのテープカット

上段左から本学古谷研国際担当理事・副学長、医科学研究所 村上善則所長、生産技術研究所 藤井輝夫所長、下段左から医科学研究所 河岡義裕教授、医科学研究所 清野宏教授、生産技術研究所 野城智也教授
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