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総合研究博物館小石川分館 建築博物教室第14回の開催 (本部博物館事業課)

2017年11月06日掲載

実施日: 2017年10月21日

「アーキテクチャ」をテーマに様々な分野の研究者が講演を行い、関連した標本を「アーキテクトニカ・コレクション」として展示するシリーズイベント「建築博物教室」の第14回(10月21日)が、総合研究博物館小石川分館で開催されました。
第14回は西秋良宏氏(総合研究博物館教授/先史考古学)による「泥壁のアーキテクチャ――建築にみる1万年前の社会転換」(聴講者41名)です。
西秋氏は長年、西アジアの考古学調査を行っています。本講演では遺跡の発掘調査と民族誌事例が紹介され、レンガが発生し発展をとげた経緯を追うことで、社会の構成原理と建築とが強く結びついていたことが示されました。デデリエ洞窟(シリア)など、遊動的な狩猟採集民の居住空間に始まり、半地下式から地上式へ、柱立ちから日干しレンガ造りへ、円形建築から方形建築へと、2万年前から約1万年間をかけて初期農耕が確立される過程で、建築の様態は次第に変化したことが分かっています。レンガの導入は、半地下式住居の利点である断熱性を保持しつつ、多様な活動に合わせて屋内を区画する、多数の住居から外部の空間を構築するなど、多様化する活動、複雑化する社会にあわせた生活空間を実現したのです。また古代のレンガ作りにおいて、人体を基準として規格化されていたこともわかってきました。
最新の研究成果であるギョイテペ遺跡(アゼルバイジャン)の住居遺構の様子も紹介され、その模型である「南コーカサス新石器時代農村の家屋」が、今回の講演に関係する展示資料として小石川分館に加わりました。
次回「建築博物教室」の開催は、2018年1月~2月を予定しています。講演の詳細については、決まり次第総合研究博物館小石川分館HPにて告知いたします。

関連URL:http://www.um.u-tokyo.ac.jp/architectonica/seminar_jp.html



第14回建築博物教室 会場風景
 
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