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VDEC設立20周年式典が開催されました

掲載日:2017年2月2日

実施日: 2017年01月20日

 平成29年1月20日、武田先端知ビル5F武田ホールにおいて、設立20周年記念式典を執り行ないました。積雪の荒天が予報される中、200名の臨席を賜りました。冒頭に五神真総長より、集積システム分野の研究として不可欠な大規模集積回路(VLSI)の相乗り試作や設計CADソフトウェアの全国共同利用スキームの必要性を見抜いて80年代よりセンターが構想・設立された経緯と、我が国の将来に向けた「Society5.0」実現のため、先を行く先端電子デバイスシステム研究への発展を期待する旨の挨拶をいただいたのち、政府からは文部科学省と経済産業省、産業界からは株式会社アドバンテスト、富士通研究所の御来賓の方々より祝辞を賜りました。続いて浅田センター長よりお礼と20周年の簡単な総括、時代背景の変化を見据えて今後一層社会が必要とする技術者の育成と研究の推進をはかっていく決意が表明されました。

 式典では、学外利用者から3件、VDEC教員から海外機関からのビデオレターを含む5件の活動報告、2件の特別講演、パネルディスカッションが行なわれました。特にVDECの全国ユーザからは、研究が企業化につながった例として大阪大学の尾上孝雄先生ならびに静岡大学の川人祥二先生から、VDECを利用する東京大学の研究室を通じた超短期間研究開発の成功例としてSantec株式会社の諫本圭史様からの発表を、特別講演としては東北大学の大野英男先生、(株)ExaScalerの齊藤元章様からの発表をいただき、続いて九州大学副学長・教授の安浦寛人先生をモデレーターに頂き、我が国がLSIとともにどのように発展すべきか、どのような教育研究を行なうべきか、白熱したディスカッションが行なわれました。引き続き場所をホール前ホワイエにて懇談会が開催され、和やか且つ熱い議論が交されました。資料やビデオレターはVDECのWEBページで公開します。

 VDECは日本の教育研究機関における相乗り試作ゲートウェイ、日本のCAD契約代表、それらを利用した設計教育と先端研究の全国共同利用センターとして発足し、03年竣工の寄附建物「武田先端知ビル」スーパークリーンルームを工学系研究科と協力し運営する中で微小電気機械システム(MEMS)のオープン試作利用環境を整備充実、LSIの機能性能のテスト研究として寄付研究部門を拡充し、20周年を迎えました。今後も集積回路や微細素子分野とそれを利用する幅広い分野で、思い立ってから実現までを最短距離で結ぶ全国共同拠点として益々頑張ってゆく所存です。
学生・研究者・産業界よりの多数のご利用を引き続きお待ちしています。

東京大学VDEC 設立20周年記念会報告

関連URL:http://www.vdec.u-tokyo.ac.jp/




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