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【ノーベル日記 Day9】 梶田先生が授賞式後の感想を語りました

掲載日:2015年12月15日

実施日: 2015年12月11日

 日本からの報道陣20数名が集まる中、梶田先生と奥様が授賞式後の記者会見に出席しました。記者会見で梶田先生は、まず、「昨日、無事に授賞式と晩餐会が終わりまして、ホッとしています」と話しました。そして、「日本の科学技術が発展していく上で、若くてやる気のある優秀な方が科学の世界に飛び込んできやすいような環境を作ることが自分たちの世代に求められていんじゃないかと思う」と話したあと、基礎科学の発展や若手の研究者の待遇改善などについて発言できる場面があれば、きちんと発言して貢献したいと今後の意気込みを語りました。

 一方、奥様は晩餐会について、きらびやかで豪華で、「国王さまにエスコートされるなんて、こんな経験をさせていただけるなんて光栄でした」と話しました。そして、受賞後にたくさんの富山県の方から温かい言葉をいただいたことに感謝の意を述べました。

 午後からは、梶田先生はスウェーデンテレビ(SVT)とBBCワールドが制作する番組「Nobel Minds」の収録をストックホルム・コンサート・ホールで行いました。「Nobel Minds」はその年のノーベル賞受賞が円卓を囲んで意見を交わす番組です。

 今年の「Nobel Minds」には梶田先生の他、ノーベル物理学賞の共同受賞者であるマクドナルド先生、化学賞受賞のフランシス・クリック研究所のトーマス・リンダール先生、文学賞受賞の女性作家スベトラーナ・アレクシエービッチ氏、経済学賞受賞のプリンストン大学のアンガス・ディートン先生らが参加しました。司会進行は、BBCのニュースキャスター、ゼイナブ・バダウィ(Zeinab Badawi)さんでした。

 夜には、梶田先生と奥様はスウェーデンの国王夫妻が開いた晩餐会に招かれ、ストックホルム王宮を訪れました。

<関連リンク>
Nobel Minds
ストックホルム王宮

*【ノーベル日記】はノーベル・ウィークの期間中とその前後にお届けいたします。すべての記事はこちらからご覧になれます。
 



ノーベル賞授賞式後の記者会見に臨む梶田先生と奥様

スウェーデンテレビ(SVT)とBBCワールドが制作する番組「Nobel Minds」の収録の模様
Photo: Allegra Grevelius. © Nobel Media 2015.

王室の執務用に用いられているストックホルム王宮で晩餐会が開かれました
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