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大学と地域のコミュニティを融合させた新時代のスポーツクラブ像を体現 | 広報誌「淡青」35号より

掲載日:2018年1月23日

実施日: 2017年09月08日

淡青色のローカルプロジェクト10@文京区(東京都)
 
大学と地域のコミュニティを融合させた
新時代のスポーツクラブ像を体現
 

福田 雅/東京出身
Masashi Fukuda
東京大学
ア式蹴球部監督


 

 

ユニフォームは東京ユナイテッドFCと同じデザイン。ヘッドコーチは柏や甲府で活躍した長谷川太郎さんです。
  
東大ア式蹴球部は2018年で百周年を迎える歴史のある部です。ただしそれは男子の話で、女子部の創設は2014年2月。熱い志で発足したものの、当初は助っ人を呼ばないと試合ができない人数でした。転機は翌年1月。蹴球部員を中心とする新チームの誕生です。

「男子のOBチームと慶應大学のOBチームが合体し、Jリーグ参入を目標に船出したのが、現在関東リーグ1部に所属する東京ユナイテッドFC。そして、その妹分として生まれた女子チームが文京LBレディースです。LBはLight Blueの略。淡青です」(福田監督)。

実は女子サッカー界には中学以降の受け皿が少ないという課題があり、文京区も同様です。ならば、単独では存続が難しい東大の女子部とともにやればいい。地域社会と大学の融合でこそ日本のスポーツは新しい段階に突入する。それが監督の俯瞰的なビジョンでした。
 

チームのエンブレム。左上のイチョウは東大を象徴。右上はあの野老朝雄さんがデザインした文京区のシンボルマークです。

東大女子から文京女子のチームとなったことで、人数は60名に増え、実力と志向に応じた2チーム体制に。監督曰く「13歳と60歳の女性が下の名で呼び合いながらボールを蹴る奇跡の場」ができました。練習場所は東大と文京区の施設の両方を安定的に使うことが可能に。そして、地元企業の強力な支援を獲得し、経済基盤も堅固に。順風満帆ですね?

「拡大せずに続けていけるかは少し不安です。チームに関わることで幸せと感じられるいまの状態を維持するには60人が限界ですから」

日本サッカー協会監事の顔も持つ公認会計士は次の「百年構想」を冷静に練っています。

 
 
※本記事は広報誌「淡青」35号の記事から抜粋して掲載しています。PDF版は淡青ページをご覧ください。

 


 
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