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Editor’s Choice

第1回 Todai Research, on site

東京大学の医療テクノロジーをメディアに紹介

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2013/03/14

2013年1月8日(火)、研究の“現場を体験する(on site)”イベント「Todai Research, on site」の第一回が開催されました。このイベントは東京大学本部広報室が、駐日の海外メディアや大使館の科学技術アタッシェ等を対象に本学の研究を紹介するため、シリーズで企画するものです。

今回は「“Japanese medical technology R&D: from interdisciplinary cooperation to clinical application” (日本の医療技術の研究開発:分野を超えた共同研究が医療を変える)」というテーマのもと、研究の現場に14名の参加者を迎え、本学の医療技術研究の最先端の成果が紹介されました。

イベントでは、まず大学院工学系研究科精密工学科の佐久間一郎教授から本学の医療技術研究についての概略説明、大学院医学系研究科外科学専攻の小野稔教授からは臨床研究についての説明がありました。その後、参加者は二つのグループに分かれて4つの研究室を訪問し、研究者自身による研究成果の説明を受けました。今回紹介されたのは、手術支援ロボット・コンピュータ外科・焦点式超音波技術の3つの技術です。

手術支援ロボット

機械工学専攻の光石・杉田研究室では、ロボット支援手術や低侵襲手術を可能とする高度な先端システムの研究開発を行っており、データ通信のタイムラグを減らす低遅延伝送技術によって既存のネットワーク基盤を利用した遠隔手術に成功しました。今回のイベントでは、日本-タイ間で成功したブタの胆嚢摘出手術の実験で用いられたマスタースレーブ式の手術ロボットや、低侵襲の整形外科手術のための骨切断ロボットのデモンストレーションが、研究室の大学院生によって行われました。どちらも患者の負担を減らし術後の回復を早める技術として期待されています。

コンピュータ外科

正宗賢准教授と中島義和准教授はそれぞれ、画像による手術支援システムを開発しています。中島研究室(医用画像情報学研究室)の開発した高精度の位置合わせ支援システムでは、手術をしている手元に照射されたレーザー光のガイドに手術器具を合わせることによって、手元から目を離すことなく正確な角度で手術器具を体内に挿入することができます。照射されるレーザー光は患者の体の動きに合わせて常に正しい位置を示すことができ、すでに50以上の臨床試験をクリアしています。正宗研究室(先端治療福祉工学研究室)では、MRIの中での手術で、術者が患者のリアルタイムの情報を見ながら手術できる画像支援システムを紹介しました。また、低侵襲の胎児手術のために新開発された内視鏡やレーザーアブレーションシステムも紹介されました。これは現在臨床に向けた改良の段階に入っています。

高密度焦点式超音波

佐久間一郎教授と東隆准教授の研究グループは、乳がんへの応用に期待できる高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound , HIFU)を用いた医療技術を紹介しました。HIFUビームは高い精度でがん細胞に照準を合わせて破壊します。照準を合わせるのにMRIの代わりに超音波を用いることで、低コスト・高操縦性・高速イメージングを可能にし、手術中の患者の負担を減らし、術後に残る傷跡も最小限に抑えることができます。そのため、がんの初期ステージで非常に局所的な細胞の破壊が要求される乳がんに特に適した技術と言えます。2年以内に臨床試験の段階に入る予定です。

懇親会

ツアーの後に開かれた懇親会でも、ツアー参加者と研究者や大学関係者による活発な議論が続けられました。懇親会には、江川雅子理事、松本洋一郎理事、ステファン・ノレーン総長顧問、吉村忍広報室長も参加しました。

Links(アルファベット順)

東 隆 特任准教授
工学系研究科 機械工学専攻 流体工学研究室

正宗 賢准教授
情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 先端治療福祉工学研究室

光石衛教授、杉田直彦准教授
機械工学専攻 光石・杉田研究室

中島義和准教授
東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻医用画像情報学研究室

小野稔教授
東京大学医学部附属病院心臓外科

佐久間一郎教授
大学院工学系研究科 精密工学専攻 医用精密工学研究室

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