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繰り返し運動の習得に「よく見る」ことは逆効果

周期運動の誤差情報を処理する脳内メカニズムが明らかに

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教育学研究科・教育学部
2012/02/21

投球などの断続的な運動をするとき、脳は、実際の運動と目標の運動とのずれ(誤差)にもとづいて次の運動指令を修正し、学習を促進することがわかっています。

Rowing

一方、バスケットボールのドリブルなどのリズミカルな周期運動における脳内メカニズムはよくわかっていませんでした。脳が連続的に誤差情報を受け取り続ける周期運動の場合も、断続的な運動と同様に、脳の運動指令修正機構はうまく働くのでしょうか。

東京大学大学院教育学研究科の野崎大地教授らは、周期運動では過剰な視覚的情報が学習を阻害することを発見し、時々目を閉じるなどして情報を遮断する方が学習に効果的であるという、直感に反する結果を示しました。

今回行ったハンドルを周期的に動かす実験では、一回目の運動サイクルで脳が受け取った誤差情報が、次のサイクルの運動修正を促すだけでなく、それ以降のサイクルの運動修正にむしろ悪影響を与えてしまい、学習が上手くいきませんでした。一方、このような悪影響を断ち切るため、4~5サイクルに一回だけ視覚的情報を与えると学習成績があがりました。この結果は、連続的に入力される情報は脳内で上手く処理されないことを示唆しています。

周期運動は、歩行や楽器演奏など、日常的・文化的活動に直接結びつく運動です。本研究の成果は、スポーツ練習方法だけでなく、リハビリテーション手法などにも実践的な示唆を与えると期待されます。

(広報室 南崎 梓,ユアン・マッカイ)

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論文情報

Tsuyoshi Ikegami, Masaya Hirashima, Rieko Osu, and Daichi Nozaki,
“Intermittent Visual Feedback Can Boost Motor Learning of Rhythmic Movements: Evidence for Error Feedback Beyond Cycles”,
The Journal of Neuroscience, 11 January 2012, 32(2):653-657. doi:10.1523/JNEUROSCI.4230-11.2012
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