UTokyo Research

  • Japanese
  • English
検索閉じる
言語閉じる
  • 日本語
  • 英語
Research News

福島県産米の安全性を確保するための徹底した調査

福島第一原発事故後の福島県産米に含まれる放射性セシウム

タグ

農学生命科学研究科・農学部
2015/04/07

© 2015 Naoto Nihei, Keitaro Tanoi and Tomoko M. Nakanishi.

© 2015 Naoto Nihei, Keitaro Tanoi and Tomoko M. Nakanishi.

東京電力福島第一原子力発電所事故後、福島県では農林水産物について安全性を確認するために、モニタリング調査が行われています。米は日本人の主食であるため、政府と福島県により他の農作物より特に細やかな対策とモニタリング調査が実施されています。

東京大学大学院農学生命科学研究科 二瓶直登准教授らは、原発事故後3年間の膨大な結果を福島県内の地域別にとりまとめ、米がどの程度放射性物質によって汚染されているかの現状を解析しました。2011年度に現在(2012年4月からの新しい基準値)の一般食品中の放射性セシウム基準値(100Bq/kg、1キログラム当たり100ベクレル)を超えていたのは福島県で生産される米の全体の0.8%で、主に原発から北西の地域で放射性セシウムの濃度の高い米(500 Bq/kg)が検出されました。しかし、この地域の米を1年間食した場合の内部被ばくの概算は約0.05mSv(ミリシーベルト)と、一般公衆被ばく許容目安の1 mSv/年(1年に1ミリシーベルト)より低い値(0.05mSv程度)でした。2012年からは、福島県は、県で生産される米の全量・全袋の検査に踏み切り、このために必要なベルトコンベア型の装置も開発しました。米の全量全袋検査の結果、2012年度に100Bq/kgを超えた米は0.001%(10,338,000袋中71袋)、2013年度は0.0003%(11,001,000袋中28袋)でした。

米の全量全袋検査は、全ての生産物の放射性物質検査を実施して流通させる世界初の取組みであり、米の安全性について科学的な評価ができる上、風評対策としても重要な役割を担っています。

論文情報

Naoto Nihei, Keitaro Tanoi and Tomoko M. Nakanishi, "Inspections of radiocesium concentration levels in rice from Fukushima Prefecture after the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant accident", Scientific Reports 5, Article number 8653: 2015/03/04 (Japan time), doi:10.1038/srep08653.
論文へのリンク(掲載誌

関連リンク

大学院農学生命科学研究科

大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻、応用生命工学専攻

大学院農学生命科学研究科 生物・環境工学専攻 放射線環境工学研究室

大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 放射線植物生理学研究室

前の投稿へ 次の投稿へ
Page Top