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Research News

ラットが危険を伝えるフェロモンを同定

他のラットの不安を増大させて危険を伝達

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農学生命科学研究科・農学部
2015/01/05

危険を感じた動物が発する匂いの存在は、マウスやラットといったネズミだけでなく、シカ、ウシ、ブタや、私たち人間においても報告されています。そのため、危険を伝える匂いは哺乳類にとって重要なものと考えられており、動物種によっては警報フェロモンと呼ばれています。

© 2014 Yukari Takeuchi. 危険を伝えるフェロモンはラットの肛門周囲部より放出されて、それを嗅いだラットの不安を増大させる。

© 2014 Yukari Takeuchi.
危険を伝えるフェロモンはラットの肛門周囲部より放出されて、それを嗅いだラットの不安を増大させる。

今回、東京大学大学院農学生命科学研究科の森裕司教授(※当時)、武内ゆかり准教授および清川泰志助教を中心とする研究グループは、ラットが危険を伝える匂いに含まれる4メチルペンタナールとヘキサナールの2種の混合物が、それを嗅いだラットの不安を増大させるフェロモンであることを明らかにしました。これらの化合物は、ラットの肛門周囲部より放出される多くの物質の中から抽出され、いずれか単独では効果がなく、2種類がそろって初めてラットの不安を増大させる効果を発揮することが判明しました。

ラットのフェロモン同定は本成果が初めてであり、同時にフェロモンを介したコミュニケーションの概要を明らかにすることができました。今後は、今回得られた知見をもとに、害獣であるネズミの制御法としてフェロモンを適用するという新たな技術開発に寄与することが期待されます。
※森裕二教授は、平成26年9月17日に逝去

プレスリリース

論文情報

Hideaki Inagaki, Yasushi Kiyokawa, Shigeyuki Tamogami, Hidenori Watanabe, Yukari Takeuchi, Yuji Mori,
“Identification of a pheromone that increases anxiety in rats”,
Proceedings of the National Academy of Sciences Online Edition: 2014/12/16 (Japan time), doi: 10.1073/pnas.1414710112.
論文へのリンク(掲載誌

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大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 獣医動物行動学研究室

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