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Research News

ビタミンの入り口がわかった!

ビタミンの吸収変動を考慮した適切な薬物療法へ

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医学部附属病院
2015/03/13

© 2015 Yoshihide Yamanashi and Kentaro Konishi.

© 2015 Yoshihide Yamanashi and Kentaro Konishi.

血液の凝固を活性化する作用を示す必須栄養素として知られているビタミンKは、近年、骨粗しょう症や動脈硬化症の予防・治療に効果があることが報告されるなど、その多様な生理機能に注目が集まっています。ビタミンKは私たちの体内では作ることができないため、主に食物から摂取しています。しかし、その消化管での吸収のメカニズムについては未解明のままでした。

東京大学医学部附属病院薬剤部の高田龍平講師、山梨義英助教、小西健太郎大学院生(当時)、鈴木洋史教授らのグループは、ビタミンKの消化管での吸収は、コレステロールを取り込むたんぱく質(トランスポーター)として知られているNPC1L1が主に担っていることを世界で初めて見出しました。脂質異常症の治療薬として使用されているエゼチミブは、NPC1L1の働きを阻害し、抗血液凝固薬のワルファリンと併用されると、ワルファリンの作用を増強することが報告されていましたが、その機序は不明でした。今回の発見をもとに、この薬物相互作用について検討したところ、抗血液凝固薬の増強作用はエゼチミブによるビタミンKの吸収阻害が原因であることが明らかとなりました。

本研究の成果は、消化管におけるビタミンKの吸収や体内におけるビタミンK量の制御メカニズムのさらなる解明につながるとともに、ビタミンの吸収変動を考慮した適切な薬物治療・薬用量設定に貢献するものと期待されます。

プレスリリース

論文情報

Tappei Takada, Yoshihide Yamanashi, Kentaro Konishi, Tekehito Yamamoto, Yu Toyoda, Yusuke Masuo, Hideaki Yamamoto, Hiroshi Suzuki, "NPC1L1 is a key regulator of intestinal vitamin K absorption and a modulator of warfarin therapy", Science Translational Medicine Vol. 7, issue 275, (2015), doi:10.1126/scitranslmed.3010329.
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