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アクシオン場を持つ磁性体における新現象の予言 素粒子アクシオン検出手法の研究が物性分野の研究に貢献

掲載日:2012年4月11日

東京大学柏キャンパスには、国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構と物性研究所という、一見全く別の研究をしている研究所が隣接しています。

今回、両研究所の研究者が、未発見の素粒子アクシオンの予想される振る舞いと最近物性の分野で注目されているトポロジカル絶縁体の類似性に着目した共同研究を行い、アクシオン場が強い電場の下で示す新たな相転移を予言しました。

素粒子としてのアクシオンは未発見であり、今回の理論を素粒子実験によって検証できるかについての展望は必ずしも明らかではありません。しかし、今回の研究では、物性実験においては試料の調整によってこの新しい効果が観測できることが予言されたのです。カブリ数物連携宇宙研究機構と物性研究所の研究者による共同論文は今回が初めてです。この研究成果は、Physical Review Letters に掲載が決定しています。

プレスリリース

論文情報

Hiroshi Oguri, Masaki Oshikawa,
Instability in magnetic materials with dynamical axion field
Physical Review Letters April 11, 2012 Online arXiv:1112.1414v2 [cond-mat.mes-hall]
論文へのリンク

リンク

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