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Research News

ミュオグラフィ×デザイン

見えないものの可視化

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地震研究所
総合研究博物館
2016/10/25

田中宏幸、関岡裕之編『MUOGRAPHY』(東京:東京大学地震研究所+東京大学総合研究博物館、2016年)

田中宏幸、関岡裕之編『MUOGRAPHY』(東京:東京大学地震研究所+東京大学総合研究博物館、2016年)

本書は、東京大学総合研究博物館の関岡裕之特任准教授と同地震研究所の田中宏幸教授が、火山を透視する技術「ミュオグラフィ」の原理、装置、結果の学術的な解説に加えて、視覚的な効果をデザインの観点から表現したもので、本書を通して、2次元の世界におけるミュオグラフィの博物館(ミュオグラフィ・ミュージアム)が楽しめます。

本書では2015年12月~2016年5月に学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」で開催された日伊外交150周年記念特別展示「ミュオグラフィ:21世紀の透視図法」を発展させることで、同展覧会では展示しきれなかったミュオグラフィの原理、装置、成果を収録しています。本書では時空間に内在する不可視のミュオンとグラフィックデザインが交わること、つまり、アートとサイエンスの可視効果による探究によって、これまでの書籍にはない世界観が表現されています。

素粒子の一種であるミュオンは、メソンと呼ばれる粒子と別の素粒子ニュートリノとを時空間内で結びつけるものです。言い換えると、私たちの日常の世界を特別な装置を用いて観測してみると、不思議なことにメソンはミュオン、そしてニュートリノへと極めて短時間で姿を変えます(崩壊します)。このように私たちの目では見えず、短時間しか存在できないミュオンを用いて、通常ならのぞくことができない巨大な物体中の現象を見えるようにするミュオグラフィ。この可視技術を博物館デザイン学の観点からまとめ上げるために、従来の理工系の学術書にはないエフェクトを取り入れ、方程式や機器、結果に内在するダイナミズムを引き出すことを試みました。また、時間とともに変化する動的な方程式や鑑賞目的のために、活字によって強い印象を与えるような表現方法にも挑戦しています。

書籍情報

田中宏幸、関岡裕之編MUOGRAPHY』(東京:東京大学地震研究所+東京大学総合研究博物館2016年)

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