UTokyo Research

  • Japanese
  • English
検索閉じる
言語閉じる
  • 日本語
  • 英語
Research News

カブトムシを食べたのは誰?

カブトムシはハシブトガラスとタヌキによってオスに偏った捕食を受ける

タグ

農学生命科学研究科・農学部
2014/03/11

樹液が出ているクヌギ、コナラなどの広葉樹のそばに、何者かによって腹部だけが食べられたカブトムシ(Trypoxylus dichotomus)の残骸が散乱していることがあります。これらの残骸は、おもにカラスによる仕業であると考えられてきましたが、実際に確かめられたことはありませんでした。

© 小島 渉 カブトムシの捕食者と食痕。上:タヌキとその食痕。矢頭は噛み跡。下:ハシブトガラスとその食痕。

東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程3年(当時)の小島渉氏を中心とするグループは、これらの残骸が、ハシブトガラスとタヌキによる捕食の結果であることを、樹液周辺の自動撮影により明らかにしました。また、それぞれの捕食者による食痕の違いを調べたところ、タヌキは歯型と思われる小さな穴を残骸に残すことがわかりました。これをもとに、関東の複数の地域から回収した残骸を分析した結果、タヌキに食べられたものは全体の残骸のうち6~8割にのぼると推定されました。また、タヌキやハシブトガラスは、カブトムシのメスよりもオスを、角の短いオスよりも角の長いオスを多く捕食することもわかりました。

長い角をもつオスは、オスどうしの闘争では有利になる一方で、天敵に対して目立ちやすいため、高い捕食圧(捕食が同種個体の集まりに及ぼす効果)を受けて不利になると考えられます。本研究は、独立行政法人森林総合研究所との共同研究として行われました。

プレスリリース

論文情報

W. Kojima, S. Sugiura, H. Makihara, Y. Ishikawa, and T. Takanashi,
“Rhinoceros Beetles Suffer Male-Biased Predation by Mammalian and Avian Predators”,
Zoological Science,Online Edition: 2014/3/7 , doi: 10.2108/zsj.31.109.
論文へのリンク

リンク

大学院農学生命科学研究科

大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻

大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 応用昆虫学研究室

前の投稿へ次の投稿へ
Page Top