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「オンラインコミュニティの教育目的利用のための研究」の研究計画記者発表

「オンラインコミュニティの教育目的利用のための研究」の研究計画

東京大学大学院情報学環 助教授 馬場 章

  日本国内では、従来、ゲームセンターのアーケードゲームや家庭用のパッケージゲームが主流でしたが、近年では、ブロードバンドインフラの整備を背景に、オンラインゲーム(ネットワークゲーム)のユーザーが増加し、ゲーム産業における新たなビジネスチャンスとして注目されています。他方、社会的には、例えば「ネット中毒」や「ゲーム脳」など、オンラインゲームに限らず、インターネットやテレビゲームの負の側面ばかりが強調されています。

  しかしながら、オンラインゲームはインターネットを利用した多人数の参加が可能なゲームで、オンライン上にコミュニティ世界を形成するまったく新しいゲームシステムです。私たちは、この新しいゲームを教育の分野において活用する実験を通じ、オンラインゲームの積極的な活用の可能性を科学的に解明する研究を開始します。この研究はオンラインゲームの先進国である韓国の研究者との共同により、かつ、わが国の学際的な研究者の参加を得て行われます。この研究によって、オンラインゲームの正の効用が解明され、子どもたちをはじめとする私たち自身のゲームとの付き合い方が確立されることが期待されます。

※なお、国内外のオンラインゲームをめぐる社会情勢や先行研究をふまえた本研究の前提となる詳細な報告は「アジアオンラインゲームカンファレンス(AOGC)2005」(2月28日・3月1日、工学院大学新宿キャンパス)でも行います。

AOGC2005 ホームページ http://www.bbassociation.org/AOGC2005/index.html

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