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東京大学職員の中皮腫発症について記者発表

東京大学職員の中皮腫発症について


平成18年11月17日
東京大学

東京大学職員の中皮腫発症について

 本学施設系技術職員(男性、50代)が中皮腫と診断されましたので、ご報告いたします。

1.本職員は本年4月に検査入院後、要観察として検査を行っていましたが、組織検査の結果、11月初めに中皮腫と診断されました。
 11月上旬手術を行い無事終了し、現在順調に回復中です。
 なお、本学は本人の速やかな職場復帰を支援する所存です。

2.本職員は東京大学に採用されて以来、施設整備における計画、設計、工事監理、維持管理業務を担当してきており、昭和46年度からアスベスト吹き付けおよび撤去等を含む工事の施工立会いを行ってきました。
 なお、アスベスト関連工事に従事した期間は昭和46年度から昭和51年度と推定されます。

3.本学では以前から国の通知に基づいたアスベスト対策を行ってきましたが、本年3月にはさらに、アスベスト使用状況の把握、環境管理や作業管理、過去に在籍した学生や教職員を含めて学生・教職員の健康管理等について詳細な対応を定めた「東京大学石綿対策ガイドライン」を作成し、アスベスト濃度測定、安全衛生教育、相談窓口の設置等を実施しました。
 このことについては学内で説明会を行うとともにホームページに掲載し、学内外に公表しました。(http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/b02_10_j.html
  また、学内のアスベスト飛散の恐れのある建物については飛散防止対策工事を実施済みであり、加えて、当該建物について空気中のアスベスト濃度測定を実施、アスベスト飛散がないことを確認しております。

4.本学でアスベスト関連工事に従事したことのある在職職員及び他機関に異動、または退職した職員については、リストアップ及び追跡調査を行い、「東京大学石綿対策ガイドライン」に従って特殊健康診断や保健指導を行います。
  
 本学から他機関に異動または退職した職員の方で新聞報道等をご覧になり健康診断等をご希望の方は是非ご連絡をお願いします。

 相談窓口:環境安全本部   担当 河原、山本
 (電話)03-5841-1052 (ファックス)03-5841-1053


岡村定矩理事・副学長 コメント

 本学において、施設系技術職員が中皮腫と診断され、手術を受けました。手術が無事終了し、順調に回復しています。一日も早い職場復帰を願っています。

 本学においては、以前からアスベスト対策を行ってきましたが、さらに環境管理・作業管理・健康管理の強化を目的として平成18年3月9日に「東京大学石綿対策ガイドライン」を制定、学内外に公表しました。またアスベスト飛散防止対策も実施済みであり、空気中のアスベスト濃度測定によりアスベスト飛散が無いことも確認しています。

 ただし、中皮腫についてはアスベスト曝露から発症まで長期間といわれております。
本学では過去にアスベスト関連工事に従事した在職職員だけでなく、他機関に異動した方や退職した方についても、健康に不安を感じられる方や健康診断を希望される方に対して誠意を持って対応していきたいと考えています。
 健康診断等をご希望される方は是非ご連絡ください。

 

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