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仙谷行政刷新担当大臣との懇談について記者発表

仙谷行政刷新担当大臣との懇談について

平成21年11月27日

仙谷行政刷新担当大臣との懇談について

                        東京大学総長
                            濱田 純一

 本日、仙谷行政刷新担当大臣が来学され、懇談を行いました。私からは、近時の大学関係者の意見・要望を手交し、今後の教育研究活動に関する教職員の不安や危惧を踏まえ、大学・学術関係予算の編成に向けた御理解をお願いしました。その際、特に下記の点について、大臣へお話しました。

1.今後の大学政策・学術政策の基本的な方針について、国家戦略の一環として、適切な位置づけがなされることが必要。とりわけ、グローバルな競争の中で、日本の知的・文化的な存在感をどのように維持・向上していくのか、そのために、国力基盤である大学の教育力・研究力の在り方はいかにあるべきか等について、明確なビジョンが示されるべき。予算の単なる縮小均衡を志向するのではなく、国家戦略をまずつくり、予算はそれと呼応するものであるべき。

2.次代の日本を担う人々に夢や希望を与えるため、大学、学術・科学技術への投資は極めて重要なメッセージ。若者の夢や希望を失わせる対応とならないよう、切に望む。

3.大学政策・学術政策の企画立案に当たっては、大学界との議論を大切にしていただきたい。立案過程の透明性を高めることと、教育研究の特質を踏まえることが不可欠。

4.「見直し」に関しては、いたずらに制度を改正することは、現場を疲弊させる。一般の独立行政法人と異なる国立大学法人の特性をより生かすという視点に立った改善が重要。

5.日本の大学全体の教育力、研究力の向上のため、責任を果たしていく所存。


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