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平成27年度東京大学大学院工学系研究科 一般教育科目「数学」における出題ミスについて記者発表

平成27年度東京大学大学院工学系研究科
一般教育科目「数学」における出題ミスについて

平成26年9月3日

東京大学


このたび、平成27年度の工学系研究科入学試験の一般教育科目「数学」の問題の一部に出題ミスがあることが判明いたしました。出題ミスが確認された経緯、出題の誤り及び本学の対応は次のとおりです。
なお、入学試験合否判定においては、不利益を被る受験者がないよう措置します。

1. 出題ミスの内容
平成26年8月25日(月)に実施した工学系研究科入学試験(修士課程・博士後期課程)における筆記試験(第1日目)での、一般教育科目「数学」で出題した問題2(小問IV) 第1行内の式に次のような誤りがあった。行列 に転置記号Tを付ける必要があったにもかかわらず、これが落ちていた。

 

 

2. 出題ミスの発見の経緯
本科目の受験は数学の基礎知識を必要とする専攻が受験生に課しており、該当専攻は社会基盤学、機械工学、精密工学、航空宇宙工学、電気系工学、物理工学、マテリアル工学、バイオエンジニアリングの8専攻である。
なお、社会基盤学専攻は、一般教育科目(数学)を専門科目の試験として実施している。
当該科目で出題された問題は6問で、3問選択解答である。
受験者数は649名、そのうち第2問を選択(受験)した者は445名であった。
当該問題の出題者(採点者)が答案採点開始時(8月25日17時頃)に、改めて当該小問を検討することで間違いに気付いた。作問委員会の主査と副査が検討した結果、間違いであることを確認した。

 

3. 採点方法及び受験者への周知について
第2問の小問IVとVについて、未記入を含め、すべて正答として採点した。当該ミ
スは小問IVにおいて発生したが、小問Vを解答する上で、小問IVの結果を用いる必要があるため、Vについても同様の処置をとった。
当該科目の筆記試験受験者全員に、このミスと対応について記述した通知文書を9月2日(火)に速達で郵送した。

 

4. 出題ミスの起こった原因とチェック体制について
当該問題については、各問題の出題委員が問題案を作成後、複数の教員によって、試験実施前の複数回の問題点検及び当日の試験時間前の試答を行っていた。しかし、この問題のテーマが線型代数分野において基本的な内容で各委員もよく理解しているがために、途中の各段階の式変形の詳細についての検証がおろそかになってしまい、出題ミスの発見に至らなかった。

 

5. 今後の対応
  今後、入学試験問題の出題に当たっては、このようなことがないよう、各担当教員に厳しく周知徹底し、再発防止に努めたい。

 

〈問題文の抜粋〉




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