東京大学ボランティア隊の活動報告について

東日本大震災 <東京大学の対応について>

東京大学ボランティア隊の活動報告について

 東京大学では、ボランティアの理念(自発性、無償性、公共性等)に留意しつつ、「救援・復興支援室」において、持続可能な形と方法でボランティア活動を支援することとし、本学初の取組となる「ボランティア隊」の参加者を募り、岩手県遠野市及びNPO法人「遠野まごころネット」等の協力を得て、岩手県三陸沿岸被災地の救援・復興支援に当たることとしました。
 ボランティア隊は、5つの班に分けて4泊5日の日程で募集をしたところ、定員を超える多数の応募があったため、応募順位を優先しつつ、学生と教職員、男女構成等を考慮して参加者を決定し、総勢220名を派遣しました。

 第1班の44名(うち学生26名)は、平成23年8月3日(水)~7日(日)までの日程で、岩手県大槌町安渡地区の住宅地側溝のがれき・汚泥の除去や、お盆を前にして、大徳院、蓮乗寺及び江岸寺でのがれき撤去を含む清掃活動に従事しました。
 第2班の47名(うち学生24名)は、8月9日(火)~13日(土)までの日程で、第1班に引き続き大槌町江岸寺でのがれき撤去等を行い、同寺での作業を完了しました。また、陸前高田市気仙町の林での下枝・がれき撤去作業に従事するとともに、一部の者は地元農家の畑作業の手伝いも行いました。
 第3班の46名(うち学生23名)は、8月24日(水)~28日(日)までの日程で、大槌町赤浜地区の神社での清掃活動や住宅のがれき撤去作業を行いました。また、8月27日(土)には、13名が、大船渡市内の仮設住宅のコミュニティスペースで使用するイスやテーブルのペンキ塗り等を行いました。
 第4班の42名(うち学生32名)は、9月3日(土)~7日(水)までの日程でしたが、4日(日)及び5日(月)は台風12号の影響により大槌町での「遠野まごころネット」による作業が中止となったため、同団体が利用している遠野市総合福祉センターや遠野東大センターの清掃活動を行いました。また、5日(月)には、8名は別行動により、大船渡市内の仮設住宅での「ふれあいカフェ」(お茶を配り、手のひらでタッピングしながら被災された方々と接する活動)に参加しました。天候の回復した6日(火)は全員で、大槌町赤浜地区の住宅地のがれき撤去作業を行いました。なお、濱田純一総長は、4日(日)に大槌町を訪問され、現地にて第4班の参加者を激励されました。
 第5班の41名(うち学生29名)は、9月18日(日)~22日(木)までの日程で遠野市へ入りましたが、台風15号の影響による大雨で「遠野まごころネット」の作業が中止になったため、支援団体「SAVE IWATE」の活動に加わり、倉庫として利用されている盛岡市内の廃校において支援物資の仕分け作業を行いました。なお、21日(水)午後9時30分に遠野市を出発しましたが、東北自動車道の通行止めや渋滞等により大幅に遅延し、22日(木)午後3時過ぎに、濱田総長、本部職員の出迎えのなか、全員元気に本部棟前に帰着しました。

 ボランティア隊の参加者からは、「ボランティア活動への参加の機会を得られ、貴重な経験をした」、「厳しい環境の中で、東京大学構成員としての自覚や団結心が生まれた」、「賢く思いやりがあって逞しい東大生と東大教職員の皆さんが大好きになった」等の意見や感想が、多数寄せられました。また、被災地の方々や遠野まごころネットの方々からも、ボランティア隊の活動に対し、お礼やお褒めのお言葉をいただきました。

 
 
大槌町安渡地区住宅街の側溝のがれき・ヘドロの撤去作業(第1班)

大槌町江岸寺のがれき撤去作業(第2班)

陸前高田市の林での清掃作業(第2班)

大槌町赤浜地区の住宅でのがれき撤去作業(第3班)

大船渡市の仮設住宅のコミュニティスペースで使用するベンチ等のペンキ塗り作業(第3班)

遠野東大センター周辺の草取り(第4班)

住宅地のがれき撤去作業(第4班)

「ふれあいカフェ」で配布するピーマン、ニラの包装作業(第4班) 

濱田総長による「ボランティア隊第4班」への激励
 
支援物資の仕分け作業(第5班)

第5班の出発時の様子

第5班の労をねぎらう濱田総長

 

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