文学部の紹介

思想文化学科
哲学専修課程
中国思想文化学専修課程
インド哲学仏教学専修課程
倫理学専修課程
宗教学宗教史学専修課程
美学藝術学専修課程
イスラム学専修課程

歴史文化学科
日本史学専修課程
東洋史学専修課程
西洋史学専修課程
考古学専修課程
美術史学専修課程

言語文化学科
言語学専修課程
日本語日本文学
  (国語学)専修課程

日本語日本文学
  (国文学)専修課程

中国語中国文学専修課程
インド語インド文学専修課程
英語英米文学専修課程
ドイツ語ドイツ文学専修課程
フランス語
  フランス文学専修課程

スラヴ語スラヴ文学専修課程
南欧語南欧文学専修課程
現代文芸論専修課程
西洋古典学専修課程

行動文化学科
心理学専修課程
社会心理学専修課程
社会学専修課程

大学院独立研究専攻
文化資源学
韓国朝鮮文化

次世代人文学開発センター
先端構想部門
萌芽部門
創成部門

 
中国思想文化学

 4000年前に誕生した古代文化が変容しつつ連綿と継続し、現在もなお発展を続けているという点で、中国文化は、世界の他の文化にはない際立った特色を持つ。中国思想文化学専修課程が取り扱うのは、この4000年にわたる中国文化の展開を支えた人間の知の営みの軌跡で、学問分野に即して言うなら、そこには狭義の哲学のみならず、政治思想や経済思想、あるいは科学思想や軍事思想など、人間と社会と自然の在り方をめぐる中国人の思惟に関する広範な分野が含まれる。さらに、中国文化は日本や朝鮮(韓国)などの周辺諸国に大きな影響を及ぼしてきたから、これら諸国と中国の間の文化比較や文化交流もまた、本専修課程が取り扱う対象に含まれることになる。

1) カリキュラム
 講義と演習からなり、講義は「中国思想文化学概論」と「中国思想文化史概説」と「中国思想文化学特殊講義」からなる。「中国思想文化史概説」は、古代・中世・近世・近現代という時代別に構成された中国思想文化の歴史で、2年間の在籍期間中に全ての時代についての講義を履修できるようにしてある。また「中国思想文化学特殊講義」は、学問の最前線に立つ研究者がある限られた分野について立ち入った講義をするもので、在籍する学生のニーズに合わせて講師を選択することも多い。中国思想文化学専修課程が最も重視しているのは演習で、所属する全教員が学部演習を持ち、学生は必ずいずれかの演習に参加して(複数の演習に参加することも可能)テキスト読解能力を鍛えられる。

2) 勉学環境
 専修課程の共同研究室は、2003年に全面改築されたばかりの赤門地区総合研究棟7階にあり、学部学生もリファレンス・ツールの完備するこの明るく広々とした部屋を拠点にして、自由に勉強することができる。共同研究室のパソコン群には、『四庫全書』のデータベースが収められているから、学生は中国史上最大の叢書である『四庫全書』を、あたかも自分の蔵書であるかのように利用することが可能である。また、東京大学文学部の漢籍を一括収蔵する文学部漢籍コーナーは同じ建物の6階にあり、東洋文化研究所図書室は徒歩2分の位置にあり、さらに駒込の東洋文庫もバスで10分の場所にあるから、中国を研究する学生にとっては、文献利用の点でも、日本で最も恵まれた環境である。

四庫全書のデータベース

共同研究室 四庫全書のデータベース
  文学部漢籍コーナー

赤門地区総合研究棟6階 文学部漢籍コーナー

3) 卒業論文
 中国思想文化学専修課程の学生は卒業論文を書いて卒業することになるが、学生自身の問題関心を最優先にするから、卒論のテーマはきわめて多様で、ここ数年の卒論の中には、ジェンダーや食物史や風水思想を取り上げたものなどもあった。研究室の規模が小ぶりで風通しがいいため、大学院生と学部学生の関係が密接で、卒論の準備に際して、教員だけではなく、大学院生もアドバイスを与えることが珍しくない。

4) 卒業後の進路
 年度によって異なるものの、概して言えば、大学院に進学する者と社会に出る者がほぼ半数づつである。大学院進学者の大部分は、博士課程を修了して大学教員となることを目指す。社会に出る者の就職先は多様で一概に言えないが、外務省に就職して中国専門家になった者もいる。また、研究者になることとも、会社員や公務員になることとも異なる第3の道、すなわち法科大学院や公共政策大学院に進学して高度専門職業人になることを目指す学生が出てきている。今後日本と中国との関係がさらに拡大することは確実だが、関係の拡大はまた不可避的にトラブルを発生させることになる。そうした時、交渉を担当する政策立案者や渉外弁護士が相手国の文化に対する十分な理解を持つことはトラブル解決のために不可欠で、本専修課程で中国思想文化に関する十分な知識と高度な中国語能力を身につけた学生こそ、そのような人材に育つ最短距離にいると言えよう。

▲ このページのTOPへ