臨床死生学・臨床倫理プロジェクト

  • 目標3:すべての人に健康と福祉を
  • 目標4:質の高い教育をみんなに
会田 薫子
人文社会系研究科
死生学・応用倫理センター上廣死生学・応用倫理講座 特任教授
東京大学文学部・人文社会系研究科が2002年以来推進してきた死生学の研究と教育活動を生かし、臨床死生学の知を現場にとどけるとともに、現場の実践家との継続的な往還によって、時代と文化・社会に合った新たな応用倫理としての臨床倫理の知をともに創成しつつ社会還元している。臨床倫理は、ひとりひとりの患者や施設利用者を人として尊重しつつ医療とケアを提供するために、医療・ケア従事者がチームとして実践する倫理である。 
活動の一環として、学内の学部生・大学院生への学部横断型授業に加え、リカレント教育(生涯学習)として全国の医療・ケア従事者に対し、オンライン「臨床死生学・倫理学研究会」や「医療・介護従事者のための死生学セミナー」、エンドオブライフ・ケアに関するシンポジウム、全国各地において対面で行う「臨床倫理セミナー」等を通し、臨床実践のための実際的な知を提供している。2023年度は年間で延べ約6,500名の医療・ケア従事者が参加した。
また、学外の研究者・実践家らとの協働によって、医療・ケア従事者向けに各種の意思決定支援ガイドを作成したり、複数の医学会にて臨床倫理ガイドライン作成に携わったりするなどして政策づくりに参画し、より良い医療とケアの実現を目指している。
市民に対しても臨床における意思決定を支援する「意思決定プロセスノート」の刊行等を通し、超高齢社会において高度医療技術に賢明に対応するための学知を提供している。
今後も医療・ケア従事者および市民とともに考え、新たな知を生み出し、ともに学びつつ生きる健康な社会づくりに活かし、福祉を推進することを目標としている。
シンポジウム「臨床倫理の明日を拓く」2017年3月4日、東京大学安田講堂
大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣死生学・応用倫理講座
「高齢腎不全患者に対応する医療・ケア従事者のための意思決定支援ツール」
大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣死生学・応用倫理講座
https://www.l.u-tokyo.ac.jp/dls/cleth/tool.html

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主な関連論文

  • 会田薫子編著『ACPの考え方と実践 ― エンドオブライフ・ケアの臨床倫理』,東京大学出版会,2024.
  • 清水哲郎・会田薫子・田代志門編著『臨床倫理の考え方と実践 ― 医療・ケアチームのための事例検討法』,東京大学出版会,2022.
  • 清水哲郎・会田薫子編著『医療・介護のための死生学入門』,東京大学出版会,2017.
  • 会田薫子著『延命医療と臨床現場 ― 人工呼吸器と胃ろうの医療倫理学』,東京大学出版会,2011.

問い合わせ先

  • 担当: 会田 薫子
  • メールアドレス: dalsjp[at]l.u-tokyo.ac.jp
    ※[at]を@に置き換えてください
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