大都市からの温室効果ガス排出量監視システムの開発

  • 目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 目標11:住み続けられるまちづくりを
  • 目標12:つくる責任つかう責任
  • 目標13:気候変動に具体的な対策を
今須 良一
大気海洋研究所
教授
温室効果ガス観測衛星や地上リモートセンシングによる観測データを入力とし、コンピューターシミュレーションをベースとしたデータ同化システムにより、大都市からの温室効果ガス排出量を監視するシステムを開発。この手法を先進国の大都市に適用することにより、温室効果ガス削減技術の効果の検証を行うことを目指している。一方、途上国においては、温室効果ガスの排出源インベントリーデータが未整備であることから、これらの国の大都市からの温室効果ガス排出総量の推定を試みている。利用する温室効果ガス観測衛星は、日本の環境省、JAXA、国立環境研究所などの共同ミッションであるGOSAT、GOSAT-2などである。これらの活動は、国内外の大学や国立研究所との共同研究として実施している。現在、東京、インドニューデリー、モンゴルウランバートルなどをターゲットとし、関係各国との連携により研究を進めている。
都市域からの二酸化炭素(CO2)排出量を捕らえる観測の概念図
数値シミュレーションを元にしたデータ同化システムによる二酸化炭素(CO2)排出量の推定

共同実施者

・環境省
・国立環境研究所
・産業技術総合研究所
・名古屋大学
・千葉大学環境リモートセンシング研究センター
・インドデリー大学
・ロシア国立ウラル大学

主な関連論文

・Niwa, Y., H. Tomita, M. Satoh, R. Imasu, Y. Sawa, K. Tsuboi, H. Matsueda, T. Machida, M. Sasakawa, B. Belan, and N. Saigusa, A 4D-Var inversion system based on the icosahedral grid model (NICAM-TM 4D-Var v1.0): 1. Off-line forward and adjoint transport models, Geosci. Model Devel., Geosci. Model Dev., 10, 1157-1174, doi:10.5194/gmd-10-1157-2017, 2017.
・Saitoh, N., S. Kimoto, R. Sugimura, R. Imasu, K. Shiomi, A. Kuze, Y. Niwa, T. Machida, Y. Sawa, and H. MatsuedaN., Atmos. Meas. Tech., 10, doi:10.5194/amt-2017-111, 2017.
・中島映至, 今須良一, 他, 大気環境物質のためのシームレス同化システム構築とその応用, 大気環境物質のためのシームレス同化システム構築とその応用, 日本シミュレーション学会誌「シミュレーション」, 34, 1-11, 2015.
・Imasu, R., Y. Hayashi, A. Inagoya, N. Saitoh, K. Shiomi, Retrieval of minor constituents from thermal infrared spectra observed by GOSAT TANSO-FTS sensor, SPIE, 7857, doi: 10.1117/12.870684, 2010.

問い合わせ先

  • 担当: 今須 良一 大気海洋研究所
  • 電話: 04-7136-4410
  • メールアドレス: imasu[at]aori.u-tokyo.ac.jp
    ※[at]を@に置き換えてください
カテゴリナビ
アクセス・キャンパスマップ
閉じる
柏キャンパス
閉じる
本郷キャンパス
閉じる
駒場キャンパス
閉じる