SYMPOSIUM

  • 日印交流プラットフォーム構築プログラム
    Japan India Exchange Platform Program
  • ENGLISH

大学の世界展開力強化事業(インド・タイプA、H29-R3)採択校による成果発表

講演レポート

次に、「大学の世界展開力強化事業(インド・タイプA)」の平成29年度(2017年度)採択校である北海道大学と広島大学が、同事業の5年間の総括となる成果発表を行いました。
北海道大学の岡崎太一郎教授は、同採択事業として実施している持続可能な輸送システムと社会インフラ構築のための国際共同研究力育成(STSI)プログラムについて説明しました。
プログラムはPBLの手法を用いた課題解決型の授業やインターンシップ研修に参加して交流経験を積む内容であり、コロナ禍前からインドの連携大学の教員と協力して遠隔授業を行っていたため、渡航が難航する中でもオンラインで実施することができたといいます。交流人数はコロナ禍前には順調に伸びており、学生からの評価も高かったということでした。
2020年度以降はオンライン化したことで交流人数には伸び悩みがあったものの、インド側連携大学の協力もあり、インターンシップを完遂できた学生もいたことが紹介されました。
産学連携については、企業とともにコンソーシアムを立ち上げて、企業との連携を通じた日印交流に対する多方面からの支援体制を築いてきたことを発表しました。<
  • report img

次に広島大学の藤原章正副学長は、同大学の「先端技術を社会実装するイノベーション人材養成のための国際リンケージ型学位プログラム(ILDP)」について報告しました。
同プログラムは、学生に実地で経験を積ませることを重視して行ってきたということでした。そしてコロナ禍によって活動がオンライン化したあとは、間口を広げたことで受講者数を大きく減らすことなく交流を続けることができているということです。
また、プログラムを実施する中で研究交流のための交流会を開始したところ、教員のみならず学生からも高く評価されたということでした。全体として、ILDPを通じてインドの大学と共同指導・共同研究を行うことができ、産官・地域社会との連携にもつながり、交流会では学問分野を超えた多くの参加者を獲得するという成果があったと説明しました。
学部から博士課程までをシームレスにつなぐことで、学位取得可能な留学チャネルにつながると考え、今後もプログラムを発展させていきたいと成果報告をまとめました。
  • report img