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大学の世界展開力強化事業(インド)2022年度採択校による成果発表

講演レポート

次に、「大学の世界展開力強化事業」の2022年度採択校である新潟大学、横浜国立大学、岐阜大学、関西国際大学が発表を行いました。

新潟大学のSatish教授からは、新潟大学とインド、オーストラリア、スリランカの協定校とともに、各地域によって異なる環境問題の状況を理解し、フィールドワークを通して学生に環境問題を解決するマインドセットを育成する「インド太平洋地域の「仮想フィールド」を利活用したハイブリッド型フィールド科学人材育成プログラム」についての発表がありました。同プログラムでは、オンラインおよび現地のハイブリッドで学生がフィールドリサーチを行なうもので、2022年度は各国から20名の学生がオンラインコースに参加したこと、すでにプログラムには1~3か月の短中期コースやダブルディグリープログラムがあり、今後ジョイントディグリーのプログラムも計画していることの説明がありました。

横浜国立大学の鈴木名誉教授からは、横浜国立大学とインド、オーストラリアのパートナー校と共同で、環境や社会価値を維持・向上させながら経済成長が実現されることに貢献できる人材を育成する「YOKOHAMA-SXIPプログラム」について発表がありました。この中で、持続可能な未来社会を創造する人材を育成するべく、学部・大学院での副専攻プログラムを新設したこと、事業期間内にインドの大学との間にダブルディグリー制度を立ち上げる予定であること、グローバル企業の本社や関連中小企業が多い神奈川地域からの要求をプログラムへ反映させ、産官学での連携を果たし、インドでのインターン実施を計画していることの説明がありました。

岐阜大学の小山教授からは、岐阜大学とIITグワハティ校で行われているジョイントディグリープログラムについての発表がありました。この中で、インド工科大学と岐阜大学が覚書を締結し、約5年の準備期間を経てジョイントディグリープログラムを始動したこと、岐阜大学では応用生命科学部、インド工科大学では化学工学と生物工学がプログラムを担当し、農工連携して非常に質の高い英語の講義を学生に提供していること、国内では実施の少ないジョイントディグリープログラムのプラットフォームを構築するべく、岐阜大学が産官学と連携して取り組んでいることの説明がありました。

関西国際大学の芦沢教授からは、インド・カナダ・イギリス・オーストラリアの4か国、国内の産官学組織、起業家養成団体と連携したベンチャーエコシステムの創成プロジェクトの発表がありました。この中で、地域のスタートアップ企業、ベンチャーキャピタル、外国人起業家を神戸に誘致するべく、4か国および神戸芸術工科大学、宮崎国際大学、起業家養成団体と連携してプロジェクトを推進していること、今年度から留学生の受入および学生の派遣を行っていくこと、来年度以降は長期インターンシッププログラムを学生に対し提供する予定であることの説明がありました。