アクション・プラン 2005-2008 2007年度改定版の公表にあたって

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アクション・プラン 2005-2008 2007年度改定版の公表にあたって

東京大学アクション・プラン2005-2008
2007年度改定版の公表にあたって

国立大学法人東京大学総長 小宮山 宏
平成19年(2007年)6月

 このアクション・プランは、総長としての私の任期中に、「時代の先頭に立ち、世界の知の頂点を目指す東京大学」を築き上げていくという目標を実現するための鍵になると考える項目を、私のいわば決意表明として、総長就任の初年度から公表し、その実現に全力を傾注してきているものです。プランに盛り込まれる諸項目については、これまで、東京大学を取り巻く状況の変化や大学内外からのご指摘を受け止めながら順次拡充させてきましたが、ここに、2007年度の改定版を公表します。
  昨年は、学内の教職員に向けて、アクション・プランの説明会及び懇談会を6度開催しました。そこに参加された皆さん方から多くの意見や提案をいただきましたが、そうした熱のこもった意見交換を通じ、アクション・プランという形で、これからのあるべき大学を築いていくための目標を作り、その目標達成のための戦略を立てていくという試みについて、理解と支持が広がっていることを大変心強く思いました。
 また、昨年は、1年目にもまして、プランに掲げた諸項目のさらに多くが実現され、あるいは実現の道筋が整い、「世界の知の頂点を目指す」東京大学のこれからの姿が具体的に見えてきつつあります。私は、「大学法人化前の状況を所与のものとしていては、これからの大学の姿は見えてこない。夢をもって理想の大学に向けて努力し、それを社会に大胆に意思表示していけば、大学を取り巻く環境条件も良い方向に変化させることができる」と、繰り返し述べてきましたが、この2年間で、課題を実現するための制度的・財政的な諸条件、あるいは実現に携わる人々の意識が、大きく変わってきたことを実感しています。
  今日、さまざまな場で、大学改革をめぐる議論が盛んに行われています。それは、社会が、法人化後の活力溢れた大学の登場を待ち望んでいることの表われです。東京大学は、今年で創立130周年を迎えますが、これまでの伝統の中で培われた優れた点をさらに強化し、あるいは不十分だった点を大胆に改め、世界において高等教育と学術研究の中核となる東京大学を作り上げるために、学内外の多くの方々と手を携えて、このアクション・プランに掲げられた諸項目を実現していきたいと決意しています。

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