東京大学は2027年に創設150周年を迎えます


東京大学の沿革とルーツ
東京大学は、明治10年(1877年)4月12日、当時文部省の管下にあった二つの専門教育機関、すなわち東京開成学校と東京医学校とを合併して創設されました。後者の東京医学校は、安政5年(1858年)に神田お玉ケ池に開設された種痘所を起源としています。また前者の東京開成学校は、江戸幕府が文久3年(1863年)に開設した開成所の後身で、この開成所は、安政4年(1857年)に設立された蕃書調所(ばんしょしらべしょ)を改組拡充したものです。
この蕃書調所という組織は、貞享元年(1684年)に設置された幕府の天文方からのつながりをもっています。天文方は暦の編纂を担当する組織ですが、当初から天文学や暦学を中心に西洋の学問知識の学習・研究を行っていました。やがて洋学の重要性の増大に応じて、天文方の中に蛮書和解御用(ばんしょわげごよう)という部門が設けられましたが、幕末になり洋書の翻訳・研究の需要が急激に増大したことから、この部門を発展させ、洋学の教育・研究機関として蕃書調所が設立されました。
この蕃書調所において当初任命された2人の教授職、箕作阮甫(みつくり げんぽ)と杉田成卿(すぎた せいけい)は、いずれも天文方の職員です。また蕃書調所には、天文方および江戸城・紅葉山文庫に所蔵されていた洋書が移管されました。つまり、東京大学の前身である東京開成学校の系譜は、その学問のつながりはもちろん、人のつながりなどによっても、天文方に連なる歴史をたどることができます。なお、東京大学の初代総理である加藤弘之も、蕃書調所において教授方を務めていました。




詳細は下記のページをご覧ください。
2027年東京大学は創設150周年を迎えます
東京大学は2027年に創設 150 周年を迎えます。
今後、創設150周年の記念事業についてお伝えしていきます。 どうぞご期待ください。
【150周年ロゴマーク】
【150周年ロゴマークのコンセプト】