前期課程(教養学部)

入学者選抜方法等の概要

各学部紹介

前期課程(教養学部)

東京大学に入学した学生諸君は、まず目黒区駒場にある教養学部に所属し、文科・理科それぞれ3つの科類に分かれ、前期課程2年間の学生生活を送ることになる。初めの1年半は、基礎科目・総合科目・主題科目の授業を主に学習し、あとの半年は、進学が内定した学部の専門教育科目を中心に学習することになる。

本学の教養学部は、前期課程教育に全責任をもつと同時に、後期課程の専門学科及び大学院をそなえた国立大学唯一の学部である。すべての教員が前期課程教育のみならず、後期課程教育及び大学院の教育研究にも従事し、多様な分野にわたる研究者を擁していることが本学部の大きな特徴と言える。したがって前期課程教育は、単なる後期課程教育への準備段階ではなく、専門学科・大学院の教育研究を通して得られた最先端の成果が、個々の授業に還元されたものと言ってよい。

基礎科目・総合科目・主題科目の授業内容については、それぞれ次の通りである。

基礎科目
前期課程において最低限身につけておくべき基本的な知識・技能などを習得するための科目で、全学生必修。文科系は外国語、情報処理、方法論基礎、基礎演習、スポーツ・身体運動の5科目、理科系は外国語、情報処理、基礎講義、基礎実験、スポーツ・身体運動の5科目から成る。
外国語は、英語、ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語、スペイン語、韓国朝鮮語のうちから2か国語を選択して履修する[外国人留学生〔日本政府(文部科学省)奨学金留学生、外国政府派遣留学生、外国学校卒業学生特別選考第1種及び日韓共同理工系学部留学生〕は、この他に日本語も選択肢に加えられる]。英語に関しては、統一の視聴覚教材と読解教材を利用した授業(英語I)と、ライティング、リーディング、リスニング、スピーキングのいずれかに重点を置いた小人数授業(英語II)があり、全体として高度の英語力の養成を目標とする。他の外国語については、主として初修者を対象に文法の初歩から始め、読み、聞き、書き、話すという、バランスのとれた総合的な語学能力の習得をめざす授業を行う。
情報処理は、現代において不可欠の知的技能であるコンピュータ・リテラシーの基礎を、理論と実践の両面から学習する。
方法論基礎(文科系)は、人文・社会諸科学の学習に不可欠な研究方法の講義を中心に、文科系諸領域の専門課程に進むための学問的態度を習得する。人文科学関係では「人間」「歴史」「言語」の3分野、社会科学関係では「法」「政治」「経済」「社会」の4分野にわたって授業が開講され、それぞれから一定の範囲で選択履修する。
基礎講義(理科系)は、自然諸科学の学習に不可欠な研究方法の講義を中心に、理科系諸領域の専門課程に進むための学問的態度を習得する。「数理科学」(数学)、「物質科学」(物理学・化学)、「生命科学」(生物学)の3分野にわたって授業が開講され、科類によって定められた必修科目を履修する。
基礎演習(文科系)は、小人数ゼミ形式を原則とし、資料の収集や調査の方法を実践的に学ぶとともに、日本語による口頭発表ならびに論文作成能力を養う機会とする。
基礎実験(理科系)は、基礎講義の内容を踏まえつつ、自然科学諸分野の知識を自分の手を使って確かめ、実践的に身につける作業を通じて、自然科学研究において不可欠の基本的な手続きを習得する機会とする。物理・化学といった既成の分野にとらわれず、テーマが設定されている。
スポーツ・身体運動は、種々のスポーツやトレーニング、実験実習などを通して社会生活を営む上での基礎体力を養い、心身のバランスのとれた人間形成をはかる。病弱者に対しては、医師免許状をもつ教員が小グループ(10人以内)で個別的指導を行い、健常者で体力低位者に対しては、体力向上を主眼とする授業を別個に組むなど、受講者の健康状態や体力に応じたグループ別指導を行う。

総合科目
現代において共有しておくべき「知」の基本的な枠組みや問題意識、国際化・学際化の時代にふさわしい知的技能などを、多様な角度・観点から習得するための選択必修科目で、原則的に各自の関心に応じて選択履修する。A.思想・芸術、B.国際・地域、C.社会・制度、D.人間・環境、E.物質・生命、F.数理・情報、の6科目系に分かれ、それぞれの系に、各分野での先端的トピックスを扱うもの、基礎科目で学ぶ内容を補完し発展させるもの、複数の分野にまたがる領域横断的なものなど、20~30の多彩な授業科目が用意されている。これらの科目を幅広く履修することによって、特定の専門領域だけにかたよらない総合的な知見を養うことができる一方、自分の関心に従って、ある程度早期から特定の分野を掘り下げて集中的に学習することも可能である。なお、総合科目の中には、教養学部を含めた専門諸学部の教員が担当する「小人数講義」も多数設けられている。また、基礎科目では学べない外国語(第三外国語)も、総合科目の枠内で学べるようになっている(十数か国語)。

主題科目
特定のテーマを設定して随時開講される選択科目で、自由に選択できる。領域横断的なテーマを扱う「テーマ講義」と、教員が自由に(あるいは学生が自主的に)主題を設定して行う「全学自由研究ゼミナール」の2種類から成る。前者は、たとえば「環境の世紀 環境学のスヽメ」「心とことば」など、比較的大きなテーマを取り上げ、学内・学外から複数の教員が参加して講義するものである。後者は、教養学部だけでなく、全学部・研究所所属の教員が多数参加して行われ、多くの教員と直接接触する機会となっている。

教養学部の授業には様々な形態があるが、大教室で行われる講義では、プロジェクター・スライドの使用、AVの機器による視聴覚教育の実施など、種々の工夫がこらされている。また、小人数教育の充実もはかっている。

東京大学に入学したすべての学生諸君は、教養学部において提供されるこれらの学習機会を充分に活かしてほしい。人間としてかたよらない知識をもち、真理探究の精神を育てるため、何よりもまず豊かな教養と広い視野を得ることに最善の努力をし、その上に立って自分の将来を探し求めるよう心がけてほしい。

※学部の詳細については、教養学部ホームページをご覧ください。

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