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女子高生へも工学部の魅力を伝えた高大連携ボーイング講座

掲載日:2015年9月10日

実施日: 2015年08月20日

8月20日(木)に本郷キャンパスにて第5回高大連携ボーイング講座を産学連携本部、航空宇宙工学専攻と国際工学教育推進機構バイリンガルキャンパス推進センターにより開催しました。
東京大学は、2013年より米国The Boeing Company (以下Boeing社)が世界的に展開する教育プログラムBoeing Higher Education Programのサポートを受け、「世界の将来を担うべき優れた科学者・エンジニア」を育成する事業を共同で実施しています。
第5回の今回は「航空工学」をテーマとして開催し、講座には埼玉県立浦和高校、浦和第一女子高校、大宮高校、川越高校、川越女子高校から25名の生徒と10名の先生が参加しました。
この講座の特徴の一つは、一方的に大学のリソースを高校生に提供するのではなく、「工学部についての情報が少ない」、「大学受験がゴールでないことを伝えてほしい」などの高校側の要望も汲み取って講座をデザインしている点にあります。
今回の講座では、本プログラムの代表である鈴木真二教授(航空宇宙工学専攻)による挨拶のあと、Boeing社で航空機開発を行う日本人技術者とスカイプでつなぎ、航空機開発の魅力や海外で仕事をする楽しさ、苦労を語ってもらい質疑応答も行いました。また航空宇宙工学専攻の4つの研究室訪問により「空気力学」「構造と材料」「推進」「制御」の側面から航空機について学びつつ高校の授業とのつながりも知ってもらいました。
その後は高校生が学んだ知識を持ち寄って、ジクソー法による未来の旅客機の提案に取り組みました。航空宇宙工学専攻の学生や先生からアドバイスを受けながら大変ユニークな未来の旅客機が提案されました。
高校生へのアンケートを男女別に集計したところ、工学への関心についての5段階評価では、男子は受講前後の平均値の変化が4.5から4.6だったのに対し、女子は3.8から4.8へと変化しました。受講前に関心が2以下だった女子生徒3名は4又は5へと変化していました。
講座の中で、高校の授業と大学での研究、社会とのつながりを見せることで、工学をより身近で役立つものと感じてもらい、工学部を敬遠している高校生へも魅力を伝えることができました。
 



米国で航空機開発を行う技術者との中継

未来の旅客機について話し合う高校生
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