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ノーベル賞受賞者リチャード・ロバーツ博士による特別講演を開催

掲載日:2015年3月18日

実施日: 2015年03月02日

2015年3月2日(月)、医科学研究所にて、1993年ノーベル医学生理学賞受賞者の
リチャード・ロバーツ博士をお招きして講演会を開催しました。この講演会は、2012年より毎年
スウェーデンにおいてノーベル賞授賞式の時期に開催されている一般向けの公開シンポジウムである
「Nobel Week Dialogue」をスウェーデン国外で初めて開催した「ノーベル・プライズ・ダイアログ・
東京2015」に参加されるためにロバーツ博士が来日された機会をとらえての開催となりました。
ノーベル財団(ノーベル・メディアAB)によるNobel Prize Inspiration Initiativeの一環として、
講演会に加えて、学生を交えたラウンドテーブルディスカッションも開催されました。
 
講演会では、"Bacterial Methylomes" のタイトルで、バクテリアのDNAメチル化転移酵素に
関する最新の研究成果についてご紹介いただきました。ロバート博士は、現在
Pacific Bioscience社のSMRTシークエンス技術を利用してDNAメチル化転移酵素の認識配列や
バクテリアゲノムのメチル化状態の網羅的な解析に取り組んでおられます。これらの研究によって、
新規のDNAメチル化転移酵素の認識配列の同定やその生物学的な機能解明につながるという
最新の成果をご紹介いただきました。ラウンドテーブルディスカッションでは、医科学研究所及び
新領域創成科学研究科メディカルゲノム専攻の教員・研究員・大学院生に加えて、
上智大学の大学院生にも参加していただきました。博士の研究内容にとどまらず、科学に
興味を持つようになった子供時代のお話、研究者としての姿勢や大学院卒業後の進路のアドバイスなど、
多岐に渡ったお話をいただき、ノーベル賞受賞者に非常に近い距離で質問できるという学生にとって
またとない機会になりました。講演会には本学教員・研究員・大学院生を中心に115名の参加がありました。
また、講演会終了後にはトミーホールにてレセプションも開催され、参加者同士の交流を深めることができました。



リチャード・ロバーツ博士

リチャード・ロバーツ博士講演の様子

ラウンドテーブルディスカッション
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