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第12回研究所ネットワーク国際シンポジウムが開催されました

掲載日:2017年12月20日

実施日: 2017年11月28日 ~ 2017年11月29日

2017年11月28日、29日の2日間、医科学研究所にて「第12回研究所ネットワーク国際シンポジウム ~医科学の新発見がもたらす医療のパラダイムシフト~」が開催されました。

このシンポジウムは、2004年に国立大学の法人化に伴い、附置研究所の取り組み及び研究成果を明確に社会へ発信し、より一層社会への貢献に資することを目的として、11(組織再編のため現在は10)の生命系附置研究所*が連合する新しい試みの国際シンポジウムとして始まりました。

本シンポジウムは、これまで各々の研究所単独ではなし得なかった新たな学問領域の創造、大規模な産学官連携及び人材養成を可能にする有機的な附置研究間ネットワークを形成する礎となるもので、毎年1回開催されています。 今年度は、第1回の会合以来、医科学研究所が開催担当となりました。シンポジウムでは、免疫学の権威であるフランス・パスツール研究所のJames Di Santo教授に特別講演をして頂くとともに、北海道から九州に至る全国の研究所から参加した70名以上の研究者・大学院生が、英語による講演やポスター発表を行いました。

講演は、変性疾患、がんの増殖、炎症と免疫、加齢とがん、分子機構と技術の5つのセッションからなり、モデル生物を用いた基礎医学研究から、疾患に対する新たな診断・治療・予防法の開発を目指した応用研究まで、多彩かつ先端的な研究の成果が多数発表されました。また、ポスターセッションでは、炎症、感染と免疫、分子機構と技術、増殖と幹細胞、ゲノム医科学、変性疾患・幹細胞、がん、その他の8つのカテゴリーに分かれて、大学院学生やポスドク等の若手研究者が中心となって発表を行い、その中からベストポスター賞6名を選出しました。講演、ポスター会場とも活発な質疑応答があり、参加者は200名を超える盛況となりました。

今回新たに熊本大学発生医学研究所、群馬大学生体調節研究所の2研究所がネットワークに参加することも決まり、共同研究・共同利用拠点の生命科学系研究所のネットワークとしての活動もいよいよ活発になることが期待されます。

*ネットワーク参加研究所:北海道大学遺伝子病制御研究所、東北大学加齢医学研究所、東京医科歯科大学難治疾患研究所、金沢大学がん進展制御研究所、京都大学ウイルス・再生医学研究所、大阪大学蛋白質研究所、大阪大学微生物研究所、徳島大学先端酵素学研究所、九州大学生体防御医学研究所、東京大学医科学研究所



James Di Santo教授による特別講演

ポスター会場の様子

ポスター賞を受賞された若手研究者のみなさん
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