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親子小石川ミュージアムラボ2015夏「カメン×ヘンシン→テンジヒン ――変身しよう、みんなの博物館」の開催(総合研究博物館小石川分館)

掲載日:2015年9月8日

実施日: 2015年08月22日 ~ 2015年08月23日

総合研究博物館小石川分館学生ヴォランティアによるイベント「親子小石川ミュージアムラボ2015夏」が開催されました。

小学生とその保護者を対象に、「カメン×ヘンシン→テンジヒン――変身しよう、みんなの博物館」というタイトルで、常設展示の一部である民族学標本の仮面をテーマに、鑑賞・制作・展示・発表のすべてを体験できるワークショップを企画したもので、22日に5組、23日に7組の親子が参加しました。

ワークショップでは、はじめにギャラリートーク形式で、常設展示「建築博物誌/アーキテクトニカ」の近現代の有名建築や関東大震災以前の本郷キャンパスの建物の模型やモンゴルのゲル、そして二度の移築や改造を経て小石川分館として公開している旧東京医学校本館について、「仮面」や「変身」といった企画趣旨に合わせて解説し、「身体空間」の展示コーナーで、アンデス文明の石彫の拓本やフィジーやアフリカの仮面を中心に、「目に見えない」世界の存在を表現することとそのカタチについて紹介しました。また制作室に戻る際には、館内の各所に仮面をつけて変身した学生ヴォランティアが現れるというインスタレーションを行い、展示発表のイメージと身体をつかって表現した展示を加えることで展示室の印象も変身させるということをユニークな演出で伝えました。つづく制作時間では、仮面の土台となる材料を張り子・スチレンボード・片面段ボールから選び、親子でその材料をシェアすることを条件に、さまざまな素材を組み合わせた参加者全員のオリジナル仮面が完成しました。
そして、この企画のメインである展示発表は、館内全体を使ったもので、好きな場所を展示位置に選び、発表の際の変身ポーズも考えるという課題に取り組んでいただきました。最後に「変身!」のかけ声で展示になりきるという体験の後、作品についてのインタビューを行い、親子でポーズをとっていただきました。小学生の作品とそのストーリーに寄り添いカタチを共有した保護者の作品、いずれもすばらしく、表現豊かな親子の仮面が小石川分館の展示にその時だけ特別に加わりました。

このイベントを企画にした小石川分館学生ヴォランティアのメンバーは、ワークショップの開催を楽しみに二か月以上にわたって準備を進めてきました。それぞれの異なる研究分野や興味を持ち寄り、試行錯誤を重ねて小石川分館の展示や環境を生かした充実の内容となりました。そして何よりも参加者の方々のご協力のおかげで、和やかな雰囲気の中、開催することができました。皆様に心より御礼申し上げます。

※総合研究博物館ニュース「Ouroboros(ウロボロス)」に昨年開催分を掲載していますので、あわせてご覧ください。
  http://www.um.u-tokyo.ac.jp/web_museum/ouroboros/v19n2/v19n2_sakai.html
 

関連URL:http://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/annex.html



展示発表の模様/カヌーを背景に親子でポーズ

展示発表の模様/アフリカの仮面の横で変身!

展示発表の模様/明治初期のデザインが残る旧正面玄関にて
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