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総合研究博物館小石川分館 建築博物教室第8回、第9回の開催

掲載日:2016年1月29日

実施日: 2016年01月09日

 「アーキテクチャ」をテーマに様々な分野の研究者が講演を行い、関連した標本を「アーキテクトニカ・コレクション」として展示するシリーズイベント「建築博物教室」の第8回(11月21日)と、第9回(1月9日)が、総合研究博物館小石川分館で開催されました。

 第8回は髙山浩司氏(ふじのくに地球環境史ミュージアム准教授/植物系統進化学)をお招きしての「植物のアーキテクチャ――いのちを繋ぐ種子のかたち」(聴講者59名)でした。髙山氏は、植物の種子の散布の仕組みから分布と生育環境について、また外来種の食害による生態系の改変についてお話し下さいました。クマネズミの食害にあったタコノキの果実の標本「タコノキとクマネズミ」が、小石川分館の常設展示に加わりました。

 第9回は小薮大輔氏(総合研究博物館特任助教/比較形態学・進化発生学)による「胎仔のアーキテクチャ――時間と進化をめぐる動物たちの変幻自在な体の組み立て方」(聴講者95名)でした。小薮氏の研究は哺乳類の胎仔の成長の進化を概観するものです。体の構造の役割と生後の環境の相互関係によって生じる妊娠期間の必然性と、体の組織の組成順序の関係について、実例を参照しつつ、その「設計理念」と「仕組み」が提示されました。新たに加わった展示品は、CTデータを基に3Dプリンタにて製作した胎仔の成長模型「ハリネズミの胎仔標本」です。

 次回「建築博物教室」の開催は2016年4~5月ごろを予定しています。講演の詳細については、決まり次第総合研究博物館小石川分館HPにて告知いたします 。

関連URL:http://www.um.u-tokyo.ac.jp/architectonica/kyositsu.html



タコノキとクマネズミ(左)、ハリネズミの胎仔標本(右)

建築博物教室会場風景(第9回)
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