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総合研究博物館小石川分館 建築博物教室第11回の開催

掲載日:2017年1月16日

実施日: 2016年11月26日

 「アーキテクチャ」をテーマに様々な分野の研究者が講演を行い、関連した標本を「アーキテクトニカ・コレクション」として展示するシリーズイベント「建築博物教室」の第11回(11月26日)が、総合研究博物館小石川分館で開催されました。
 第11回は佐野勝宏氏(総合研究博物館特任助教/先史考古学)による「石器のアーキテクチャ――減少のデザインに秘められた人類の進化」(聴講者68名)です。先史考古学を専門とする佐野氏は、石器に残された情報を読み解き、狩猟方法の変化に関して研究しています。本講演では、石器のデザインについてお話しいただきました。シリーズでは初めて素材の特性に注目した内容です。石器の3Dスキャンによる調査資料と再現製作の映像を用いて、その形状と製作方法、機能を解説し、石器の「減少」による生成過程が、アーキテクチャ(構造物)の「構成」とは異なる造形手法であることが説明されました。またスクレイパー、ナイフ、槍先を例に、デザインと使用方法の関係の通時的変化が提示されました。
 今回の講演に関係する展示資料として、「シリア・ヤブルド岩陰の旧石器時代資料3Dプリント(実寸)」が小石川分館に加わりました。
 次回「建築博物教室」の開催は、新原隆史氏(総合研究博物館特任助教/隕石学、鉱物学)による「太陽系のアーキテクチャ――隕石に刻まれた46億年史」(2017年2月25日)を予定しています。講演の詳細については、決まり次第総合研究博物館小石川分館HPにて告知いたします。

関連URL:http://www.um.u-tokyo.ac.jp/architectonica/kyositsu.html



シリア・ヤブルド岩陰の旧石器時代資料3Dプリント(実寸)

建築博物教室会場風景(第11回)
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