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【ノーベル日記 Day1】 梶田先生ご夫妻がノーベル賞授賞式に向け出発しました

掲載日:2015年12月4日

実施日: 2015年12月04日

 12月4日(金)10時から、羽田空港にて、梶田隆章先生がノーベル賞授賞式出発前の記者会見を行いました(司会/林香里副広報室長)。会見にはスウェーデンに同行する奥様の美智子さんも同席しました。

 梶田先生はまず、出発を前にした現在の思いを「スーパーカミオカンデの仲間も行くので、いっしょにイベントを楽しみたい」と率直に表現。その後、報道陣との質疑応答では、受賞記念のノーベル・レクチャーの内容、式典に臨む際の衣装、受賞決定後の変化、出発前にご夫婦で話したことなど、様々な問いかけがなされました。

 ノーベル・レクチャーについては、現段階ではまだ内容ができあがっていないと断りつつも、研究の内容や科学のおもしろさを少しでも感じてもらえるものにしたい、スーパーカミオカンデを地元の人をはじめ多くの皆さんが支えてくれたことを伝えたい、と梶田先生。また、スーパーカミオカンデの研究に大きな役割を果たした故・戸塚洋二先生の功績についてもきちんと伝えたいとの旨を述べました。

 現在の心境については、「やはり一生に一回なので楽しんでこようと思っています」と梶田先生。ノーベル賞受賞者の先達に体験談を聞き、「ノーベル・ウィーク」は長いので最初からがんばると後半持たなくなる、とアドバイスされたことを明かしました。式では緊張しそうか、との問いには、「緊張しないんじゃないかとも思いますが……そのときにならないとわからないですね」と誠実な人らしい応答を披露。晩餐会については、ダンスを踊る予定は(以前の会見で言ったとおり)ないこと、スピーチの担当はくじ引きで同時受賞のアーサー・マクドナルド教授になったことを明らかにしました。

 複数の記者から質問が相次いだ衣装については、現地でレンタルする予定なので特に心配はしていない、とシンプルに一言。同じく衣装について聞かれた奥様は、晩餐会では着物を召すこと、(普段は着ないため)スカートやワンピースを用意するのが大変だったことなどを率直に語りました。

 受賞決定後の生活の変化について問われた際には、「地元の人が街で声をかけてくれるのがうれしい」と梶田先生が話したのを受け、奥様が「私も買い物のときにおめでとうと言われるようになり、ふだんは化粧しないのに、化粧して外に出るようになりました」と語って笑いを誘う場面も。また、スウェーデンでは「緊張して転ばないように」「暴飲暴食はしないで」と要望を話し、単身赴任でいつも梶田先生の体の心配をしているという奥様の心遣りが伝わるようでした。

*【ノーベル日記】はノーベル・ウィークの期間中とその前後にお届けいたします。すべての記事はこちらからご覧になれます。



二人で仲睦まじく報道陣の質問に答えるご夫妻
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