東大の140年を牽引した博士たちの肖像｜広報誌「淡青」36号より
実施日： 2018年03月09日
東大の140年を牽引した
博士たちの肖像
～歴代総長＆主要国際賞受賞者編～東京大学の140年はどんな人たちによって積み上げられてきたのか。一つの答として、大学運営を先導してきた28人の総長と、学術の世界で輝かしい成果を残した26人の博士たちの肖像を掲載します。偉大な先達が浮かべる表情の向こうには、大学が重ねてきた教育・研究活動の歴史が、確かに存在しています。
※主要国際賞について
ここでは、ノーベル賞、ウルフ賞、クラフォード賞、日本国際賞に加え、数学のノーベル賞と呼ばれるフィールズ賞、建築のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞、森のノーベル賞と呼ばれるマルクス・ヴァーレンベリ賞を対象に、東大出身の受賞者の写真を掲載しました（受賞が複数に及ぶ人ももちろんいます）。
| 1.渡邊洪基 | 2.加藤弘之 | 3.濱尾新 | 4.外山正一 | 5.菊池大麓 |
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| 1.1886年、初代総長に。教職員出身でない唯一の総長。2.東京大学綜理、元老院議官を経て1890年に2代総長に。3.1893年に3代総長、1905年には8代総長に。構内整備を進めた「土木総長」。4.1897年に4代総長に。「万歳」の音として「バンザイ」を考案。5.1898年、5代総長に。北海道演習林の大麓山はこの人に由来。 | ||||
| 6.山川健次郎 | 7.松井直吉 | 8.古在由直 | 9.小野塚喜平次 | 10.長與又郎 |
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| 6.6代、9代と2回総長を務め、在任期間は歴代最長。7.1905年に7代総長に（在任13日）。8.1920年、10代総長に。農学生命科学図書館に立像、富士癒しの森研究所の敷地には「古在ヶ原」が。9.日本近代政治学の嚆矢。前総長の療養を受けて総長代理となり、1928年に11代総長に。10.1934年、12代総長に。野球部一誠寮竣工時、額の「誠」字の一画を抜いて揮毫、優勝時に書き足すと言って学生を鼓舞。 | ||||
| 11.平賀譲 | 12.内田祥三 | 13.南原繁 | 14.矢内原忠雄 | 15.小平邦彦 |
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| 11.1938年、13代総長に。第二工学部設置に尽力した「軍艦総長」。12.1943年に14代総長に。米軍との交渉に奔走し大学接収を阻止。13.1945年、15代総長に。終戦後の国民を励ましながら教育制度を改革し、新制大学への転換を主導。14.1951年、16代総長に。時に警察と対立しながら大学自治と学問の自由を死守。15.1954年、調和積分論の研究によりフィールズ賞を受賞（日本人初）。 | ||||
| 16.茅誠司 | 17.大河内一男 | 18.川端康成 | 19.加藤一郎 | 20.林健太郎 |
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| 16.1957年、17代総長に。卒業式で言及した「小さな親切」が一大運動に。17.1963年、18代総長に。卒業式告辞原稿に「太った豚より痩せたソクラテス」の話を引き話題に。18.1968年、ノーベル文学賞を受賞。記念講演「美しい日本の私」も話題に。19.総長代行として東大紛争を収拾、1969年に19代総長に（史上最年少）。20.1973年、20代総長に。文学部長時代、軟禁状態で170時間もの団交を行い屈しなかった逸話あり。 | ||||
| 21.江崎玲於奈 | 22.佐藤栄作 | 23.向坊隆 | 24.平野龍一 | 25.森亘 |
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Nijs, Jac. de / Anefo
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| 21.1973年、半導体と超伝導体におけるトンネル効果の発見でノーベル物理学賞を受賞。1998年には日本国際賞を受賞。22.1974年、非核三原則の提唱でノーベル平和賞を受賞。23.工学部長を経て百周年の節目の1977年に21代総長に。24.1981年、22代総長に。入学式では「真剣な道草」の価値を強調。25.1985年、23代総長に。入学式では世界文化にただ乗りするなと訓示。 | ||||
| 26.伊藤清 | 27.丹下健三 | 28.有馬朗人 | 29.吉川弘之 | 30.槇文彦 |
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| 26.1987年、確率論における貢献によりウルフ賞を受賞。27.1987年、日本人として初めてプリツカー賞を受賞。28.1989年、24代総長に。大学院重点化に舵を切り、今に至る姿を提示。29.1993年に25代総長に就任。1997年にはロボット産業創設などの功績で日本国際賞を受賞 30.1993年、知的かつ芸術的な概念を丁寧に表現したとしてプリツカー賞を受賞。 | ||||
| 31.大江健三郎 | 32.伊藤正男 | 33.蓮實重彦 | 34.杉村隆 | 35.石坂公成 |
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| 31.1994年、現実と神話が交わる世界の創造によりノーベル文学賞を受賞。32.1996年、小脳の機能原理と神経機構の解明により日本国際賞を受賞。33.1997年、26代総長に。入学式では、入学は知性による過酷な闘争の始まりだと訓示。34.1997年、がんの原因に関する基本概念の確立で日本国際賞を受賞。35.2000年、免疫グロブリンEの発見とアレルギー発症機序の解明で日本国際賞を受賞。 | ||||
| 36.佐々木毅 | 37.小柴昌俊 | 38.佐藤幹夫 | 39.小川誠二 | 40.本多健一 |
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| 36.2001年、27代総長に。法人化後の憲法というべき東京大学憲章を2003年に制定。37.2002年、ニュートリノ検出への貢献でノーベル物理学賞を受賞。38.2003年、代数解析学の創造によりウルフ賞を受賞。39.2003年、磁気共鳴機能画像法の基礎原理発見で日本国際賞を受賞。40.2004年、水の光分解触媒の発見などにより日本国際賞を受賞。 | ||||
| 41.藤嶋昭 | 42.小宮山宏 | 43.南部陽一郎 | 44.濱田純一 | 45.根岸英一 |
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| 41.2004年、水の光分解触媒の発見などにより日本国際賞を受賞。42.2005年、28代総長に。「知の構造化」「自律分散協調系」を掲げ、世界一の総合大学を標榜。43.2008年、自発的対称性の破れの発見でノーベル物理学賞を受賞。44.2009年、29代総長に。東大生は「タフであれ」のメッセージで話題に。45.2010年、パラジウム触媒クロスカップリングでノーベル化学賞を受賞。 | ||||
| 46.伊東豊雄 | 47.五神真 | 48.梶田隆章 | 49.太田朋子 | 50.高橋裕 |
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| 46.2013年、革新的な建築の実現によりプリツカー賞を受賞。47.2015年、30代総長に。「知のプロフェッショナル」を育て人類に貢献する大学を標榜。48.2015年、ニュートリノ振動発見によりノーベル物理学賞を受賞。49.2015年、「分子進化のほぼ中立説」でクラフォード賞を受賞。50.2015年、流域管理の革新的概念創出などにより日本国際賞を受賞。 | ||||
| 51.磯貝明 | 52.齋藤継之 | 53.西山義春 | 54.大隅良典 | |
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| 51-53.2015年、セルロースナノファイバーの触媒酸化の研究でマルクス・ヴァーレンベリ賞を受賞。54.2016年、オートファジーの仕組み解明によりノーベル生理学・医学賞を受賞。 | ||||
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| 歴代総長 |
※本記事は広報誌「淡青」36号の記事から抜粋して掲載しています。PDF版は淡青ページをご覧ください。
