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第26回科学技術交流フォーラム

掲載日:2016年6月6日

実施日: 2016年05月13日

第26回科学技術交流フォーラム

5月13日に第26回科学技術交流フォーラムを福武ラーニングシアターで開催しました。科学技術交流フォーラムは、産業界にむけて東京大学研究者が「知」の発信を行う「産学出合いの場」です。今回のフォーラムでは「情動 -人の感性を科学する-」をテーマとし、多様な分野における関連研究の紹介・意見交換を行いました。
当日は、企業等からの参加者、学内関係者を含め250人余りが出席し、大変盛況なフォーラムでした。

冒頭、保立理事・副学長からは「東京大学ビジョン2020」における産学協創の重要性について、渡部産学協創推進本部長からは、異分野融合型産学協働研究創出への活動についてお話がありました。続く講演会は、3部構成で、本学研究者9先生が登壇されました。講演は3部構成で、第一部は「『情』を測る」と題し、感情・感覚のセンシングとデータ活用について3つの講演がありました。大学院新領域創成科学研究科の割澤教授はウェアラブルセンサーを活用したストレス・感情のセンシングについて、先端科学技術研究センターの神崎教授は昆虫の超高感度受容体を活用した匂い計測について、大学院工学系研究科の柳澤准教授からは感覚データに基づく感性設計学について、それぞれ研究成果の発表がありました。
第二部は「『情』を読む」と題し、脳科学、心理学、サービス工学の立場から、人の知性・感性の解明にむけた研究紹介がありました。大学院総合文化研究科の酒井邦嘉教授は言語・芸術等に関わる高次脳機能について、先端科学技術研究センターの渡邊克巳准教授は「無意識」での認知行動の過程について、人工物工学研究センターの原辰徳准教授は行動計測・行動観察による「おもてなし」の分析について、講演を行いました。
第三部は「『情』に報いる」と題し、感情・感覚の計測データの応用可能性の高い分野からの講演がありました。大学院工学系研究科の平手小太郎教授は心理学的データをふまえた建築空間デザインについて、大学院経済学研究科の阿部誠教授は知覚とマーケティングの関連について、大学院情報理工学系研究科の廣瀬通孝教授は複合現実感を用いた感覚・情動に働きかける技術について、研究成果を紹介しました。

多くの参加者が最後まで熱心に講演を聞き、質疑応答にも積極的な発言がありました。講演会に続く交流会でも、企業研究者と講演者との間で活発な意見交換が行われ、産学協働による新たな社会価値創造に向け、今後の展開が期待される「産学出会いの場」となりました。



会場の様子1

会場の様子2

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