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アカデミア創薬の開発初期からの「産」と「学」の連携 小野薬品工業株式会社の寄託化合物ライブラリーサンプル提供開始について記者発表

アカデミア創薬の開発初期からの「産」と「学」の連携
小野薬品工業株式会社の寄託化合物ライブラリーサンプル提供開始について

平成26年7月9日
東京大学創薬オープンイノベーションセンター


このたび東京大学創薬オープンイノベーションセンターは、小野薬品工業株式会社より独自の化合物サンプルの提供を受け、それらの化合物サンプルを、同センターが管理する21万超の大型化合物ライブラリーに、産業界への橋渡しがよりスムーズなスクリーニング用化合物群として新たに加えることになりました。アカデミアにおける創薬研究のスタート時点から「産」と「学」が連携することになります。これにより、アカデミア研究者が使用可能な良質な化合物サンプルの種類が増え、実用的な創薬研究に結びつく可能性が一段と高まります。

 

東京大学創薬オープンイノベーションセンターは、ここ数年にわたり化合物ライブラリーを管理・運営し、創薬スクリーニング(新薬の候補となる化合物を選び出すこと)を希望する全国の研究者(主としてアカデミア研究者)に化合物を提供し、これまでアカデミアでは行うことができなかった大規模スクリーニングによる活性化合物の探索を支援してきました。

 

今国会で「健康・医療戦略推進法」及び「独立行政法人日本医療研究開発機構法」が成立し、これにより創薬を含む健康・医療に係る産業を戦略産業として育成することが日本の重要課題であるとの大方針が国の内外に示されました。日本の創薬研究分野では、基礎研究において世界的に優れた成果が出ているにもかかわらず、それらの成果が必ずしも実用化に結びついていないという課題が以前からあり、産学官が連携したオープンイノベーションによる創薬シーズの創出が、この課題克服のための重要なポイントとして期待されています。このたび創薬研究の基盤となる化合物の供与を通じ、従来とは質の異なる高密度の産学官の連携が行われることになりました。

 

これらの委託化合物ライブラリーの利用を希望する研究者の皆様には、準備ができ次第、提供を開始する予定ですので、同センターまでお問い合わせ下さい。

 

問い合わせ:
東京大学創薬オープンイノベーションセンター
センター長 一條秀憲/副センター長 小島宏建
ホームページ:http://www.ocdd.u-tokyo.ac.jp/

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