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釜石地方森林組合「釜石・大槌バークレイズ林業スクール」開校にかかる支援金贈呈式・開校式のお知らせ記者発表

釜石地方森林組合
「釜石・大槌バークレイズ林業スクール」開校にかかる
支援金贈呈式・開校式のお知らせ

平成26年11月30日

釜石地方森林組合
バークレイズグループ
東京大学大槌イノベーション協創事業

 

釜石地方森林組合(佐々木光一代表理事組合長)は、「東京大学大槌イノベーション協創事業」の一環としてITを利用した新しい林業に向けた提案を含む人材育成の構想企画に賛同し、英国に本社を置く世界有数の金融機関であるバークレイズグループの支援を得て、IT技術やマーケティングなど多様なスキルを身につけた林業の次世代を担う人材を育成する「釜石・大槌バークレイズ林業スクール」を開設するはこびとなりました。
このたび、「釜石・大槌バークレイズ林業スクール」始動にあたり、2014年11月30日(日)にバークレイズグループ、東京大学大槌イノベーション協創事業、釜石地方森林組合の3者によるプロジェクト支援金贈呈式と開校プレイベントを開催いたします。

□開催概要
◇日時 2014年11月30日(日) 13時~(12時30分開場)
◇場所 釜石・大槌地域産業育成センター(岩手県釜石市平田3地割75-1)
◇次第
第1部<支援金贈呈式>13時00分~14時15分 
■釜石・大槌バークレイズ林業スクール概要説明
・太田与洋(東京大学大槌イノベーション協創事業運営代表者)より経緯の御報告  
・仁多見俊夫(東京大学大学院農学生命科学研究科准教授)より林業のIT化に対応した人材育成についての説明
  ・高橋幸男(釜石地方森林組合参事)より釜石地方森林組合の人材育成の課題について
■長谷川康一(バークレイズ証券株式会社最高執行役)よりごあいさつ
■バークレイズグループから釜石地方森林組合への看板寄贈
   →フォトセッション
■佐々木光一(釜石地方森林組合代表理事組合長)より御礼
■プレスとの質疑応答(15分程度)

第2部<開校記念講座>14時30分~16時00分
■高橋幸男(釜石地方森林組合参事)による基調講演
■日本林業の人材育成についてのパネルディスカッション
  <登壇者>
熊崎実(くまざき・みのる)=木質バイオマスエネルギー利用推進協議会会長、筑波大名誉教授
相川高信(あいかわ・たかのぶ)=三菱UFJリサーチ&コンサルティング環境・エネルギー部主任研究員
内田健一(うちだ・けんいち)=「森と木の技術と文化研究所」代表
村岡貴彦(むらおか・たかひこ)=全国森林組合連合会組織部研修課課長
山本信次(やまもと・しんじ)=岩手大学農学部附属寒冷フィールドサイエンス教育研究センター准教授
吉田敬子(よしだ・けいこ)=岩手県議会議員
■釜石・大槌バークレイズ林業学校のカリキュラムやスケジュール、参加者募集についての告知


【釜石地方森林組合について】
●所在地 岩手県釜石市鵜住居町3地割8の3
●代表理事組合長 佐々木光一
●組合員 約1670人
●職員数 21人(嘱託、臨時含む)
●地区 釜石市・大槌町の民有林(約3万8000ヘクタール)
●設立 昭和60年2月8日(釜石市森林組合と大槌町森林組合が合併し設立)

 

【各団体の活動内容と釜石・大槌バークレイズ林業スクール実施の背景】
釜石地方森林組合は東日本大震災で組合長以下5人の職員が犠牲になり、事務所も流出しました。一時はその存続も危ぶまれましたが、多くの企業、個人からのご支援をいただき、再生にむけて歩んでまいりました。
2007年には林野庁の「提案型施行集約化事業モデル組合」の認定を受けるなど、山林の集約化・効率化を進めてきたほか、J-VER制度(温室効果ガス削減クレジット制度)の活用、新日鉄住金釜石製鉄所への木質バイオマス供給など、地元企業のみならず外部とも連携し、事業を進めてきました。
震災後は、残された職員、さらにはその後に新たに加わった若手職員とともに、震災前からの取り組みを一層進めるとともに、地元産材を使った「森の貯金箱」復興住宅プロジェクトへの参加のほか、車椅子でも登ることのできる木製の避難路設置工事への参画など、地域の復興の一助となるべく活動しております。

 

英国に本社を置くバークレイズグループは、東日本大震災の発生以降、大槌町を中心に災害復興活動への支援を続けてきました。時間の経過とともに被災地での支援ニーズが多様化するなか、地域が自立し持続性のある事業の確立をサポートする活動へと軸足を移してきました。
今般、同社が支援する林業スクールは、バークレイズグループが世界規模で取り組む「2015年までに500万人の若者の就業・起業を支援する」という同社の社会貢献活動の目標にも沿ったものです。さらに、同社が積極的に取り組んでいるダイバーシティ&インクルージョンの観点から、伝統的に男性中心であった林業に女性が活躍できる可能性を検討するというサポートも予定しております。

 

東京大学大槌イノベーション協創事業は、経済産業省「産学連携イノベーション促進事業」の採択を受け大槌を中心に、復興を契機として「新しいアイデアと考え方を提案・実証・伴走して新しいことを興す」ことを目的として活動しています。本事業では、東京大学の5つの部局の研究者と数十社の参画企業からなる産学連携のコアが地域住民・行政と連携し、林業、水産業、観光、移動と移動手段、コミュニティ再生、ICTの6分野で活動しています。その一つである林業分野では、釜石地方森林組合の協力を得てIT技術の林業応用に向けた実証開発を、釜石・大槌エリアで実施しています。その活動に地域の若者に雇用を創出したいとするバークレイズグループの想いが一致し、今回、若手人材を林業へ誘引し、次世代の林業従事者の育成を図るプロジェクト「釜石・大槌バークレイズ林業スクール」を3者で具体化したものです。本事業の活動が、被災地復興支援として新しいモデルとなることを期待しております。

 

「釜石・大槌バークレイズ林業スクール」は、森林組合や林業事業体などに勤務する若手職員やそれらの団体への就職をめざす若者に、作業の実践や幅広い視野から森林や林業について考える知識を体得させる少人数での実習と、学生を含め広く一般の方々に林業について関心をもってもらうための公開セミナーの2本立てで3年間運営いたします。実践の場で林業の担い手を育てると同時に、広く地域の山林資源や林業への関心を高めてまいります。

 

参考
「東京大学大槌イノベーション協創事業」については下記をご覧ください。
「東京大学大槌イノベーション協創事業」ホームページ
具体的な活動などについては下記をご覧ください。
YouTube「おおつちいのべ」チャンネル
Facebookページ「東京大学大槌イノベーション協創事業」

 

当日の様子は以下をご覧ください。
「釜石・大槌バークレイズ林業スクール開校」―東京大学大槌イノベーション協創事業―

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